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続・お風呂
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「終わった。出るぞ」
漸くソコからシャワーが離され、帳は安堵の溜息をついた。そして、遥に抱えられたまま風呂場を出て、タオルで全身を包まれる。
そこで帳はハッと気付いた。
遥の肩が自分の唾液と水でびちゃびちゃになっていることに。
「あっ、その…ご、ごめ、なさいっ!」
「いい、気にするな。洗えばいい」
「っ、でも…」
「大丈夫だ」
しかし遥の着ている服は高級そうな黒いシャツで、一層液体が目立つ。そんなことは気にせず、遥は帳を抱えたまま脱衣場を出た。そして布団を敷かれている元の部屋に帳を下ろし、部屋を出ていった。
「あの人、おこ、てる……よね…」
そんな帳の心配は無意味だったと言える。
「あはははは!!!あはっ!!くっ、ぐふっあははは!!」
「うるさい。笑うな」
「ふふっ、だって!!あははは!!!」
美琴は必死で笑いを堪えようとしていたが、堪えきれず吹っ切れて、遥を見て笑っている。笑いのツボは、遥が帳に付けられた唾液だ。
「っ、ふふ、綺麗好きなくせにっ!!あははは!!!!あはーーー!!!」
美琴の笑いは収まるところを知らず、止まらない。そばにいた小野がオロオロと美琴を止めようとしているが、止まらない。
「はぁ、風呂入ってくる…」
「あっ、はい!お着替え持ってきますね!」
「あぁ、すまん」
「あは、はははは!!とま、ないあははははは!!!」
「美琴さん!!」
小野が名を呼ぶが、美琴の笑いは止まらなかった。
(今日も平和だ)
美琴の笑いを見て遥はそんなことを考えた。
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