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美琴という女
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美琴。
本名、森 舞耶(もり まや)。
彼女の出生は定かではない。いつ、どこで、誰から生まれたか、それらはこの世のどこにも記されていない。
親がかなりの権力者だったからだ。
彼女は5人兄姉の末娘として生まれた。
両親は国の殺し屋であり、国の意に反するものを喰らう。加えて、長男と長女は現在スパイに、次男と三男は国家機密として扱われている。何のかは知らないが。
そして次女の美琴は殺し屋に。森家はそんな一家だ。
さて、何故両親や兄姉はお国のために危ない仕事をしているのに、末娘の舞耶は安全地帯の一企業に付いているのか、それは家族に全ての問題があった。
「さぁ、舞耶。お前は将来何になりたい?」
「まやはころしやになります!!」
森 舞耶、5歳。夢は親と同じ殺し屋になること。
「そうね、舞耶は殺し屋になるのよね。ちなみにどんな殺し屋になりたいの?」
「うーん?」
「母さん、その質問は少し難しいぞ」
「そうかしら?」
この両親、相当舞耶に弱いです。
これはこの両親に限らず、兄や姉もかなり弱い。みんな弱い。
「なぁ、舞耶」
「なーに、パパ?」
「舞耶はどんな人に付きたいのかな?」
「んー……なつめくんみたいなひと!!」
「え″、棗くん?…な、なんで…?」
「かっこいいから!あと、はるくんとも!!」
「えぇ…」
棗とはるとは現在の遥とその父です。
遥の父、冥善 棗。彼が冥善組を大きくしました。しかし彼はかなり横暴で、度々問題になっていました。
お察しの通り、舞耶の父に何度も狙われています。
しかし彼は察しが良く、舞耶の父の気配がすると、逆に奇襲を仕掛け、国一を誇る舞耶の父でさえ彼を殺すことは出来ませんでした。
そしてまあ、色々ありまして。15になった舞耶は美琴と改名し、遥の元を訪れ、配下に付くことに。
配下になる際、遥は美琴に女はいらないと言いました。しかし美琴は、
「あなたの出来ないことが出来る女でも?」
と遥を言い負かし、配下になることが出来ました。
そしてまた数年経ち、その間に何がどう転じて美琴は遥のことを「はるちゃん」と呼び、それを聞いた部下たちがあたふたするにも関わらず、遥はなにも言わず言われるがままで、それに慣れた部下たちはもうどうにも思わないようになりました。
以上、息抜き回。
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