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「そーいえばもう半年経つのかぁ…」
「なにが?」
「ひろとさんと付き合ってから」
「ほんとじゃん」
「忘れてたの?」
「うん。秋に夢中で忘れてた」
よくそんな恥ずかしいことを本人の前で言えるものだ。
顔を赤らめて腕で隠した。
「隠しても無駄だって。耳もうなじも真っ赤っか」
俺を膝に乗っけているひろとさんに勝ち目は無さそうだ。
さっき処置された足は、血が苦手な俺を配慮してか、包帯でぐるぐる巻きにされていた。
「秋はなんで血が怖いの?」
「……多分ひろとさんが咳して苦しそうにしてたとき……血吐いてたからだとおもう…」
後ろで何かにハッとした空気が流れ、ぎゅっと抱き締められた。
「ごめん、聞いた俺が悪かった」
「うぎゃっ」
肩にひろとさんの頭が乗り、完全に動けなくなってしなった。
「ひろとさんが生きてるなら大丈夫」
愛しい人の胸にすりより、これ以上ない幸せを噛み締めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◇
「ひろさーん秋クーン部屋借り……」
アツ君が中々頭を撫でてくれないため、お仕置きでヤろうと思っていたのに、部屋を借りにリビングに行くと二人は仲良くソファーで寝ていた。
「あーあー風邪引いちゃうよ」
いつの間にか来ていたらしいアツ君がソファーへ向かっていった。
「柚希。ひろと運んで」
「……はーい」
そっと起こさないように担ぎ上げ、階段を苦戦しながら登りきった。
(アツ君とイチャイチャ出来なくなったのは悔しいけど、仕方ないか)
ベットに運んで首まで布団をかけたとき、階段を降りる際にポンポンと頭を撫でられ、キスをされた。
一瞬のことで理解ができなったが、暫くして嬉しさからアツ君に抱きついた。
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