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曼珠沙華0(rtky)
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──────幕間──────
「…そういえば、ご存知ですの?」
「何をです?」
「あの絶世の美女だと言われていた遊女に、お子がいたんですって。」
「へぇ!その遊女って“白珠”様のことかしら。でもあの方は随分前に亡くなった、との噂をよく聞くのですけれど。」
「どうも白珠様のところの屋敷の女将が匿っていたらしくて。今は確か、じゅう…さん?よん?ぐらいの歳と聞きましたの。」
「白珠様のお子…また高官殿たちがこぞって文を送るのでしょうね。」
(高官…国の王政に関わる偉い人)
「それがね、その子…男の子なんですって。」
「…おのご、ですの?それは…」
「どうするのでしょうね。匿っていた女将も最近亡くなったらしいですし。女の子ならまだ遊女としてやっていけたのに…」
「それに遊女の子なんて産む前に堕ろすのがしきたりでしてよ。馬鹿なことをしたものね、白珠様も。」
「やはり相公かしら」
(相公…男娼のこと)
「あぁそうだ、名前はなんて言うんです?その男の子。」
「ふふ、それがね、聞いてくださる?」
「あらどうしたんですのよ」
「名前がどうも滑稽で。わたくし初め笑ってしまって。」
「なんて言うんです?」
「清らかに生きて欲しい、って意味で“清”(キヨ)って言うんですって!」
「清らかに、ですの?遊女の子が?あはは、たしかに可笑しいですわね!」
「白珠様も若い時は桃の花、なんて呼ばれてましたけど、あぁなんでしたっけ…キヨ、さん?はなんて呼ばれるんでしょうね」
「…彼岸花、という意味で曼珠沙華、とか」
「ふふ、それがいいですわね」
────────────────
多分皆さん何が起こってるかわかんないと思うので、説明させていただきます
今回はまふまふさんの「曼珠沙華」という曲のパロになります!
舞台は明の時代の中国の王宮と遊郭です。
とりあえずキャラ説明をどうぞ↓
キヨ(18歳)
遊女「白珠」の1人息子。13歳まで屋敷の女将に匿われてた。
本人は自覚していないが、母とよく似てとても整った顔立ちをしている。
幼い頃暇すぎて勉強ばかりしていたので頭はいい。
今はとある遊郭の主人に拾われ、働いている。(男娼として)
レトルト(25)
この国の第2王子(兄が1人いる)
運動面ではパッとしないが、頭がとても良く、人々からの信頼があつい。
国から決められた婚約者がいる。
中国の遊郭のこととかもちょっと調べて書いてますが、間違った知識で書いてるかも知れません…
そこは…まぁ許してください。
分かりにくい単語とかはカッコで説明は入れてます!
今回は結構な長編になりそう…
最後までお付き合いくださると嬉しいです✨
それでは、次回!
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