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プロローグ
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はじめましては、今までいた普通の町から異世界に迷い込んだかのような
そんな竹藪の中
吹き抜ける風に頬を撫でられ
その涼しさに今が夏であることを忘れそうになる。
枝葉が奏でる音と空気の揺れ動く感覚が少しずつ現実味を奪い去っていく
帰り道もわからない自分に救いの手だというように見つけた
どこか見覚えのある背中
「あ、えと、すみません……間違えました」
「……。」
揺れる金色の髪に黒いマスクそれからイヤホン
眠そうな少し垂れた瞳は大きく見開かれていた。
兄だと思って飛びついた背中は全く見知らぬ人でした。
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