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花鳥風月の蝶5
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だから、今の状態で地獄太夫という名前で呼ばれるのを嫌がる。
蝶に例えるなら、成虫ですら無く、
地を這う芋虫のようだと、自らで嘲笑っているが、
その芋虫でさえ玉虫と見間違えたのではと錯覚させるほど、色気がある。
気だるげで、隙があるからこその仄かな何か。
「さっさと支度を始めますよ。あっしも暇じゃねぇんですから」
夜蝶は、顔に火傷を負っている青年だ。
数年前まで、テコナ同様禿として働いていたが、
事故により顔面を負傷してからは、
髪結いとして、この遊郭で働いている。
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