アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
8
-
話を終えた生徒会長と交代で出てきたら男は俺のよく知る人だった。
「入学おめでとうございます。
風紀委員長の柏原 秋斗です。」
そう言って話し始めるこの人は、俺の従姉妹であり、義理の兄である。小さい頃に両親を失った俺を叔父さんが引き取ってくれた。そこの息子が兄さん。確かに同じ学園に居るとは聞いていたがまさか風紀委員長をやっているとは思わなかった。
驚きはしたものの、しっかり者で周りからも慕われている兄さんには適任なのかもしれない。
久しぶりに聞く兄さんの声は相変わらず優しくて、俺の大好きな声だった。
ようやく教室に戻れたのは体育館に行ってから2時間ほど経ってからだった。
「今日はこれで終わりだ。
自己紹介は明日だ。解散。」
はあ。やっと終わった…
そさくさと帰る支度を済ませ教室を出る。
俺への視線がいくつかあった気がするが気付かないふりをする。今はとにかく帰りたい。
校舎を出て寮に向かう。
ここの寮は一部屋2人。本当はひとりが良かったがまあ仕方ない。関わらなければいいだけだし。
寮は6階まである。
1階は寮長室と施設。
2階は1年生、3階は2年生、4階は3年生、5階は生徒会と風紀委員会、6階は教員や施設の職員の部屋があるらしい。ちなみに生徒会と風紀委員会は一人部屋だ。羨ましいなクソ。
部屋は基本クラス関係なく組まれるらしい。ただし、D組の生徒はトラブルを避けるため他のクラスとは一緒にならないらしいが。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 34