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3つのルール②
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強制的に就職することになった宝の勤務先は警備部、つまり警官の仕事だ。街でたまに見かけた時は、見回りや犯罪者を捕まえたりしていた。キルシュは次元の存在と戦っていたが、おそらく特殊なケースなのだろう。
警備部の棟に着くと、まず部長室へと向かった。道中どんな人かなとキルシュに聞いてみる。
「やっぱり、部長を務めるくらいだからめちゃくちゃ存在感ありまくりなカッコイイ人かな!それか渋いおじ様ダンディとか、ハードボイルドかもしれない」
「ドラマの見すぎだ。めちゃくちゃ普通だぞ」
「え、そうなのかー」
「まぁ、あいつと剣術で勝ったことはねぇな」
「え?」
部長室に着くとまたノックなしで勝手にキルシュは入って行く。古株とはいえ礼儀はあるだろうに。宝もおそるおそる続いて中に入ると、呆気にとられた。
半分は普通にフローリングの応接室風だが半分は和室だった。そして畳の上で刀を横に置き正座している人物と目が合う。
「何かご用ですか?謹慎中のキルシュさん」
「だから早く謹慎解いてくれよ、部長さん殿」
「君が本当に反省していたらね。立ち話も何ですので座って下さい」
キルシュに物怖じしない警備部部長と思わしき人物に促され応接室側のソファーに座る。またしてもキルシュの隣で肩を抱き寄せられた。獲物を取られまいとする猛獣のようだ。
「初めまして、俺は天剣の警備部を任される警備部長【君代國千歌(きみしろくにちか)】です。まだまだ若輩者ですが、お見知りおきを」
「あ、いえ、その、俺は、田中宝です。よろしくお願いします」
「はい、田中くん。こちらこそ」
國千歌は優しく笑う。近くで見ると普通の日本人だ。歳は20代半ばだろうか、やや短い黒髪を無造作に伸ばし左は黒目だが右は灰色でソバカスが特徴的である。こんな色白のヒョロい細身でちゃんと戦えるのかと、宝は疑問に思う。そして横の刀がとても気になった。
「リーダーのエイドから君の事はある程度聞いています。まずは内勤の業務から覚えていきましょう。でも職務はきちんとこなせるように、いずれは現場へも出てもらいます。よろしいですか?」
「は、はい」
「別に俺が居るんだから現場連れてったっていいだろ」
「・・・キルシュさん」
「あ?」
ドスッ
一瞬の合間に鈍い音が響いた。気付くとキルシュの助骨辺りに國千歌の刀の鞘先が突き付けられていた。
「ーーーーッ、がっ、はっ!?」
刀が離れるとキルシュは打ち込まれた助骨辺りを抑えて咳き込む。宝はオロオロして背中をさすった。
「キルシュ、大丈夫!?」
「大丈夫なわけないでしょう。助骨辺り折れてるかヒビ入ってますよね?いつからか知りませんけど、放っておくなんてそれでよく田中君を現場連れてくとかほざいてますね。職務怠慢もいいとこです」
「ぐっ、ごほっ、ッ、このやろう・・・」
「なんですか?俺は正論を言っているので君にケンカ売られる筋合いはありませんけど。早く医務室に行きなさい」
「キルシュ、医務室行かないと・・・」
ビックリしすぎた宝は目に涙が溜まってきた。実はキルシュは痛み止めを飲んでいたとはいえ直に傷口に塩塗り込まれるような真似をされると、さすがに動くのがキツかった。
「お前もサドだよな」
「僕は君と違って暴力ではありません。指導です」
「國千歌、治ったら覚えてろ」
「はい。剣術でならいつでも相手しますよ」
國千歌との初対面は波乱に満ちていたが、見た目は地味でも剣術の腕は凄そうだと宝は思った。宝は脂汗の出てきたキルシュを連れて警備部医務室へと向かった。
「あれ?宝!」
後ろから声をかけられ振り返ると、カノが居た。
「どうしたんだ?」
「えっと、今日から警備部でお世話になるんだ」
「え、そうなの!今日から、同僚?やったぜー、よろしくな!って言うか、キルシュさんがめっちゃ脂汗かいてるんだけど」
「黙れ、くそガキ」
「なんだよーせっかく心配してるのに」
「とりあえずキルシュを医務室連れてかないと。脇腹折れてるかも」
「え、そうなの?じゃあ案内してやるよ」
道中、キルシュの名前を呼び捨てにしていた事に気付かれめちゃくちゃツッコまれたが恥ずかしいので詳しくは言わなかった。
というかキルシュがカノにアイアンクローをかまして言わせてもらえなかった。医務室に着くとたまたま往診に来ていたアヴェルと出会う。
「珍しくボロボロだね、キルシュ」
「うるさい」
「うん、助骨にヒビ入ってる。全治2週間ってとこかな。固定しておけば勝手に治るよ、君だし」
「医者としてその適当さはなんだ」
「無理して派手な運動でもした?最初のヒビからさらにヒビ入ってるみたいだから」
「エイドに拷問された後に、宝とセックスした」
医務室がシーンと静まり返る。
「な!な!なんてこと言うんだ!へんたい!!!」
「その''へんたい''にアンアン犯されてたお前も''へんたい''だな」
「ちがーう!」
「宝・・・狂犬に襲われるなんて、なんて不幸な奴なんだ」
「まったくケダモノには呆れるよ。美意識のロマンの欠片もないね」
一生墓まで持っていこうとしていた秘密を暴露され宝は初日からいたたまれなくなった。警備部でどんな顔してやっていけばいいかわからない。カノとアヴェルは気にしていないようだが。
手当されたキルシュと制服を取りに、宝は人事部へと向かう。カノは業務があるからとここで別れた。人事部でもらった天剣の制服を近くの更衣室で眺めてみる。
全体的に黒くネクタイやボタンなど所々が金色のスタイリッシュなデザインだ。天剣のメンバーである証のバッヂは、三角形で金色の縁取りの中心にはターコイズブルーの石が嵌め込まれている。
「カッコイイ」
「着ればいいだろ」
「え、あ、うん。そうだな」
宝はウキウキと服を脱ぎ始めて着替え、その様子をウキウキと舐め回す勢いで見ているキルシュの視線には気付かない。着替えを終えて側の全身鏡を見てニヤニヤする。
「うーん、カッコイイかもしれない」
「まぁまぁだな」
「そこは義理でもカッコイイって言って欲しかったよ」
「あー、かっこいいかっこいいほれそう」
「ぐぬぬ」
取ってつけたようなニュアンスで適当に褒められ宝は、キルシュに聞いたのが間違いだったと思う。
「宝」
「ナンデスカ」
ちょっとむくれていると、ネクタイを引っ張られた。
「わっ、なにするんだ!せっかく綺麗に結んだネクタイを」
キルシュは掴んだネクタイの先を自分の口に咥えて宝を見つめると、宝の腰に手を回し手慣れた手付きで中のインナーシャツから指先を滑り込ませる。
そのまま強引に引き寄せると合わさった下肢を押し付ける。明らかに何をしたいかわかる。だがここは職場の更衣室、誰に見られるかわからない。
「や、やだ!」
バチッ
「ぐっっっ!」
宝が拒絶の言葉を発するとキルシュの心臓に浮き出た魔法陣が発光し電撃のように身体を駆け抜けた。ネクタイを咥えていたキルシュはくぐもった声を上げて痛みに耐える。
「き、キルシュ!わざとやってるのか」
「・・・ッ、まあな」
咥えたネクタイを放ってキルシュは答える。抱き寄せたままなのでまだやる気だ。だが宝のルール①乱暴に扱わない性的に、が実行中なのでまた無理矢理したら魔法陣の制裁がキルシュを襲うだろう。怪我人だから痛い事はして欲しくないが、こんな所でして欲しくもない。
「ここじゃイヤだ。・・・家でなら・・いい」
「今すぐしたい。制服着た宝の初物奪ってめちゃくちゃ穢したい」
「や、やだよ汚れるし!怪我してるし・・・」
「宝、したい。させろ」
キルシュは宝を見つめる。どうもその金目に見つめられると逆らえる気がしないので、宝は根負けした。
「わかった、けど痛いのはなしで普通で普通に」
「オーケー」
キルシュは勝ち誇るように舌なめずりした。そして宝の耳に顔を寄せると耳朶を甘噛みする。そのまま首筋を舐めたりしながら器用に宝の制服の前をはだけさせていく。
制服はボタンではなくジッパー式なので、二人しか居ない更衣室に下げていく音が響く。首筋や耳を攻めていたキルシュは、インナーシャツを捲って今度は胸の乳首を吸っていく。
「んっ、ぅ、っぁ、っ」
乳首は開発してはいないのでまださほど気持ちよくはない様子だが羞恥が勝り声を抑えている。それを見てもっと鳴かせようと被虐心に火がついた。
「なぁ、見られるの恥ずかしいなら目隠するか」
「はぁ・・はぁ・・・え」
「万が一見られても目隠ししてれば、誰かはすぐわからないだろうからな。それにお前の見られたショックも半減だ」
「・・・そうかなぁ」
「大丈夫、大丈夫」
言いくるめられるように宝のネクタイはさらなる羞恥の為に宝の目に縛られた。見えない宝は目の前でほくそ笑む獣の顔に気付かない。
「宝、気持ちよくぐちゃぐちゃにしてやるよ」
「っひ!?」
耳元で囁かれ、視覚を奪われ聴覚が敏感になった宝の耳に響くキルシュの声は卑猥だ。また胸を舐め始めたキルシュの舌がやけに肉厚に感じる。くちゅくちゅぺちゃペと唾液を絡ませて吸う音が宝の耳ごと犯す。
拒絶されないのでそのまま行為を続け今度は宝のスボンを脱がし始めた。羞恥で半勃ちになっていた宝のソレは下着の中でビクビクと震えている。取り出してやり軽く扱いてやると、どんどん固くなっていった。
「あっ、あ、ひんっ!んうッ!うっ、あっ」
「ほら、見ろよ。お前のコレ、めちゃくちゃ勃起して先走りが涎垂らしてるぞ。すごいな俺の手までビショビショだ」
「やっ!ッあ!いうなぁ、ッ」
「これならローションの代わりになるか」
先走りで濡れた指先を宝の後孔に埋める。まずは一本で様子を見て慣らしてみる。相変わらず狭いが徐々に指を増やしていき、やがては3本が入っていった。
「んあッ、あっ、あっ!ん!ふぁ、ぃ、あぁ!」
「気持ちいいよな、宝。こんなに激しくかき回されてぐちゃぐちゃ音が鳴ってるぞ」
「あ、あっ、んっ!や、いや、だ、音、やだああッ!」
やはり卑猥な音で余計に羞恥を与えられた宝はいつもより乱れが早い。これならすぐ挿れても大丈夫そうだと自分も空いた手でズボンの中から自らの雄を取り出す。
こんな昼間から誰か来るかもしれない場所で目隠しと、アブノーマルなプレイを宝に教えていると思うと興奮してきた。
「宝、楽な体制にしてやる。俺の身体を跨げ」
宝も立っているのは辛かったのか、床に座るキルシュの身体を跨ぐように座る。何回か扱くだけで完勃ちだったキルシュの雄は宝の尻の狭間で蠢かせる。
「ん、あっ、な、なに!?尻の間に固くて熱いのがあたる・・・んっ」
「あぁ、今からコレお前の中にぶち込んでやるから、なっ!」
「ーーーーーーーーッ!!!!!?」
尻を掴まれて一気にそそり勃つキルシュの凶悪な雄を埋め込まれて、宝はその感触に絶頂して射精した。その締め付けに興奮してキルシュは、我慢できずに乱暴に突き上げ始める。
「ああああッ!ぅう!ぃや・・・待っ、まっ・・あ!あ!」
「っは、はぁ、ぁあ、宝、っ、締めすぎだ」
「やっ・・ちがっあ!あぅう!・・はぁ・ひ、ぅあ!も、むりっ、イクからっ、いっ」
「んっ、そのまま締めてろ」
ガッチリ腰を掴んでさらに強く突き上げる。宝は無意識に後孔の締付けを強くし、キルシュの横暴な雄を受け止めた。キルシュの雄も絶頂に向かって大きくなる頃、不意に宝が口走る。
「あっ、あっ!なんか・・キルシュのおっきい、っ!いつもより、おっき、いっ!」
「ーーーーッ!わざとか?なら、その【おっきい】ので奥まで犯してやるよ」
「あ!ひぁあッ!!んあっ!イクッ、イクぅッ!!!!!!」
2度目の絶頂と同時に深くキスで貪られ、イキながらイッているような感覚に目眩がした。後孔の中では叩きつけられた獣の欲望がドクドクと流し込まれているのがわかる。
二人の熱が収まるとキルシュに跨ったままの宝の目隠しを取ってやる。涙目で荒く息をつく宝は、自分でぶち撒けた精液が服の胸元まで飛び散り後孔から溢れた精液が溢れてキルシュの雄を濡らしている。そしてブサイクとは程遠い蕩けた扇情的な顔でキルシュを見ている。
「目隠し萌えるな」
「は・・・・はぁ・・・萌えなくていい」
宝は息も切れ切れにせっかくもらった新しい制服がめちゃくちゃ穢されおじゃんになった事に、なんて言い訳してクリーニングに出そうかと絶望しかなかった。
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