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事業
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ゴリゴリ押し付けられたあの感触。
いやぁ、あのときはマジでこのまま掘られると尻穴の危機を感じたよなぁ。
創立十周年を記念して作った社史の1ページには、社長の生い立ちとして迷子事件から始まり、危機を回避できた同居改め同棲記念日まで会社とは関係ないことが堂々と記載されている。
あの日の記憶に思いを馳せると、場所も弁えずに力也の力也が勃ちそうだ。
それにしても、なんだこの社長紹介。
この手のことを英雄に任せきりにしたことを後悔したが、今更もう遅いよな。
今日の十周年式典に招待した取引先には、受付の時点でこれを渡してしまっているし。
あの夜。
酔っ払いの嘘がつけないバカ正直バージョンの英雄は、力也が勃起していることに気付くとパンツとボクサーパンツをずりおろし、ガン見した途端に興奮して鼻血。
英雄のことを格好悪いと思ったのは、あれが最初で最後になりそうだ。
血をポタポタ滴らせながら、止めるのも聞かずに襲いかかられ、怖くて目を閉じて固まっている間に高校の頃から開発していた後孔にズブズブ飲み込まれての一発目。
後はまさかの展開、あの英雄に突っ込むことに興奮した俺の歯止めが効かず、何回やったかわからない状態で寝落ち。
記憶を無くした英雄の悲鳴で起こされてからの第二ラウンドは風呂場だった。
ちょっとは予感がしていたものの、掘られる方が掠めたくらい。
それまで英雄の声をズリネタにしたくらいの力也には、完全無欠のヒーローをガン掘りして啼かせるなんて想像もしていなかった。
胸まで自己開発済なのに、毎回キスで震えて泣き出すアンバランスさは本当に興奮して堪らないからどうにかして欲しかった。
いやいや、体力続く限り止まらないとか、あの頃の俺はサル、いやサル以下だった。
トン、トン、トン
「社長、式典のお時間です」
ノックの後、重厚なテーブルや机が置かれた部屋に入ってきたのは、スタイルの良さを引き立たせる英国式スーツを着こなした英雄。
その美貌は年々威力を増し、微笑むだけで免疫の無い社員を気絶させるから俺専属の秘書兼電話一本で会社を動かす陰の参謀になってしまった。
「なぁ、10年続いたら社長交代とか言ってなかったっけ?」
「まさか、ヒーローコーポレーションは力也の会社なのに」
パチパチ瞬きして驚いている英雄。
おい、素でとぼけるな。
思わず平らな目になるわ。
「ヒーローは英雄の変換だって思われてるから、お前のこと知ってる客と初対面で名刺交換するとさ。
俺が社長?って、すんげぇ不思議そうにされてるんだけど」
「大丈夫だよ。
今回の社史に社名の由来もしっかり書いてるからね」
俺のネクタイを直しながら、自信満々で答えてくれるが・・・『世界を救う社長に相応しい名前』と書いたところでさ。
お前以外、「あぁ、だから川西社長の会社名はヒーローコーポレーションなんですね」って誰が納得するんだ?
大学卒業後消防士になる予定だったが、本気で力也と世界を救うつもりでいた英雄に引っ張られ、在学中に進路変更が決定。
会社を立ち上げたのは、卒業後五年してから。
卒業直後は、救う現場を視察してこようとふたりは世界一周の旅に出て、帰国してからは運転資金と人脈づくりのためにバイトを掛け持ち。
社員二人しかいない便利屋をスタートさせ、逃げたペット探しに別れさせ屋、古物商から人材サポートと必要な資格を取りつつ、人を雇用しつつの手探りで事業拡大。
経営をモノではなく人財を育て知識を売ることに絞ってからは、発展途上国に商売のノウハウを教えたり、売買ルートを確立する手助けをしたり・・・教育の必要な国に学校を設立してメディアに取り上げられると協力を申し出る慈善家も増えた。
この会社に集まった人間は、名ばかり社長の俺以外、有能な人財が集まり本気で世界を救うために働いてくれている。
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