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ストーカー
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「つーかさ。
また来てるぞ」
「バカッ、見ないふりしなきゃならねーって教えてくれたお前から話を振ってくんな!」
実は斜め向かいの電柱の影から、白ワンピ女子がジーーーッとDIYの様子をかれこれ一時間くらい黙って見ていたのだ。
影ではあるが、白のレースたっぷりな日傘をさしているから全く隠れていない。
気の強そうなつり上がり気味の目は、王将の顔だけを食い入るように見つめていてその表情には病的な切迫感さえ感じられる。
視線に耐えかねた王将が、わざと背中を向けるとギリギリ歯軋りを響かせるため(あれは地縛霊、地縛霊、見えない、見えない)と自分に言い聞かせスルーしていたのだ。
「いくら9月でもこの気温だし、そのうち倒れられてもマズいぜ?」
「じゃあ、どーしろって?
信雄がこの村で一番関わらねーようにしろって言ったんだろう」
「あぁ、あの子に関わるとこの村で生きていけないぜ」
キリッと表情を作りシリアスに言ってのける信雄。
王将は、あっちから寄ってくんのにどーしろとと顔をしかめた。
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