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Let bygones be bygones. 〜過去は過去〜
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ワタルは、行動派だった。
社会人になって忘れていたけど、ワタルの行動力は半端ない。
そのせいで、大変なことになった事もあったし、そのおかげで、楽しかったことも沢山ある。
「あ、牧田?」
ワタルが部屋に戻ってから一番にしたのは、牧田への連絡だった。
ミステリー、サスペンス、時には恋愛小説を書く牧田は、今では売れっ子作家だ。
「悪いんだけど、頼まれてくれない?」
全然悪びれていない態度で、俺の高校の時の同級生に電話をしていた。
「じゃ、よろしく。」
切った電話をベッドに放り投げたワタルに、俺は確認した。
「・・・ワタル、マジで?」
「マジ。おれは怒った。」
・・・ああ、ヤバい。
多分、地雷を踏んだ。
「んでもって、これで堂々と付き合える。」
そう、ワタルのやったことは、雑誌社にリークすることだった。
えぇ?!どうしよう!?
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