アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
告白
-
家に着くと、妻が待っていた。
「お帰りなさい。楽しかった?」
「うん、楽しかったよ。久々の外は良いね。」
妻との会話は結婚当初から少なくなっていた。
性交渉も暫くしていない。
正直、愛想は尽きている。
だが、子供が2人居る為、離婚と言う考えが出来ずにいた。
「僕、お風呂に入るよ。」
そう言うと、僕は浴室に行きシャワーを浴びた。
4月と言えど、日中は先月よりも暑くなった。
お風呂から上がると、妻は既に寝ていた。
寝る準備を済ませ、布団に入りスマホを見ると、結斗からLINEが来ていた。
「あぁ、そう言えば交換したんだっけ。」
LINEを開くと、結斗から感謝のメッセージが届いていた。
「今日は、有難うね!楽しかった!」
在り来りなメッセージ。
でも、それが凄く嬉しかった。
僕は、直ぐに返信した。
結斗からのLINEは直ぐに返って来た。
それから、日付が変わるまでやり取りを続けた。
「眠いな...。そろそろ、寝るかなぁ。」
一人言を呟いてると、結斗からLINEが。
メッセージを開いて目を疑った。
「あのさ、会ったばっかでこんな事言うのってどうなんやろって思うんやけど、好きになった。付き合って下さい。」
何と、結斗からの告白のLINE。
信じられない。
遊んでる時に好きだと感じて、妻が居なければ手を繋いだりキスしたいと思っていた相手からの告白。
その時、僕の中の何かが切れたような気がした。
「うん、実は僕も好きなんだ。僕で良ければ付き合って下さい。でも、妻とは別れられない。それだけは、分かって欲しい。」
メッセージを送った後、我ながら屑だと感じた。
だって、これは不倫じゃないか。
相手が同性だとしても、間違い無く不倫だ。
そんな考えをしているのも束の間。
結斗から返信が来た。
「分かってる。宜しくお願いします。」
正直、夢かとも思った。
嬉し過ぎて眠れるか不安な程に。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 9