アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
どうしてこうなった
-
どういうわけか栗原くんの晩御飯を作ることになってしまった。自分の買い物は明日にしようと考えつつスーパーに来ているのだが何が食べたいのかだろうか。さっき言ってた唐揚げとか?
「く、栗原くん…味の保証ないよ?本当に俺が作っても大丈夫?ていうか俺が行っても大丈夫なの?」
「大丈夫大丈夫。俺一人暮らしだし。手料理食べたかったんだよな。」
何が大丈夫なの。俺の料理食べたことないのに。お腹壊したらどうしよう。確か栗原くんの家って医者だった気が……。怖い。気を付けないと。それに一人暮らし?なんでだろう。
「じゃあお肉と卵と玉ねぎと……調味料はある、よね?」
「うん、あるよー。何作ってくれんの?」
「唐揚げとオムライスとスープ。他食べたいのある?」
「マジ?いやいやそれで十分マジ嬉しい。桐野のご飯楽しみー。」
本当に嬉しそうにしていてかごを持ってくれてるし優しい。俺のこと優しいって言ってたけど栗原くんの方が優しい。みんなに人気者だし俺なんかと話してくれてるし家に行くことになっちゃったし。
「俺高校生から一人暮らしなんだよね。家の決まりでさ。だから料理とか全然だわ。焼くだけならなんとかできるけど」
なるほど。何か良からぬ事情があるのかと思ったがそういうことか。高校生から一人暮らしって大変だな。俺が言うのもなんだけど。
「これくらいかな。買い忘れないといいけど。あ、ちょっと栗原くんお会計は俺がっ」
「はいはい。桐野は先に行っててー。」
また払わせてしまった。これは晩御飯頑張らなければとグッと拳を胸に当てた。袋に詰めれば荷物を持ってくれ案内されれば高級住宅街に入っていき戸惑いソワソワしていて落ち着かなかった。手慣れた手つきでボタンを押せばエレベーターに乗り玄関に入ればあまりの広さに固まってしまった。
「はい到着。寒かっただろ。部屋あっためるからなー。おい、そんなとこにいないで入れよ?」
「栗原くん。俺場違いだと思う…………でも…お邪魔します。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 1075