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抱きしめたい
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風呂の用意をしてリビングに戻るとソファの端っこで体育座りをしてる桐野が可愛くて笑ってしまった。でもそれもどこか悲しそうな寂しそうな顔をしてるので気になってしまった。
泊まらせたことに怒らせちゃったか?
「桐野。きーりーの。」
「…………は、はい?」
「大丈夫?体調良くない?」
どこか元気がないなと心配になる。触りたい。俺は無意識に頭を撫でてた。涙目でこちらを見つめてくるので驚いて撫でている手が止まる。
なんだこれ。ドキドキしてる。引き寄せられるようにゆっくり顔を近づけているとお風呂が溜まったという音楽が鳴り我に返ると直ぐに離れる。
「あぁ、溜まったみたいだな。こっちに来て案内するから。」
「俺が先に入っていいの?」
「もちろん。タオルはここの使って。脱いだ服はこのかごに。分からないことあったら呼んでくれ。」
説明が終わるとパタンと浴室のドアを閉めてソファに座り頭をかかえる。
「やば……。あのままキスしちまいそうだった…………。」
大きな溜め息をついて暫く動けなかった。あの可愛い顔で涙目で見つめられるのはやばい。押し倒す勢いだったがなんとか耐えた。
ーーーーーーーーーーー
「気持ちいい……お風呂ひろーい。シャンプーいい香り。」
栗原くんのことなど知るよしもなく髪と体を洗い終わると気持ち良さそうに湯船に浸かってた。キスをされそうになったことには気づいておらず泣きそうになっていたことも頭からお湯をかければさっぱりできた。
「んー。明日までには雪が落ち着いてるといいな。栗原くん朝御飯……食べる人なのかな?」
朝早くに帰るべきなのだが朝御飯を作って帰ればいいのか一緒に食べてもいいのか天気の心配もありぶくぶくとしながら悩んでいてハッとなれば長風呂は良くないと湯船から出てタオルで体を拭いて脱衣室に出ると用意された服を着た。
「ぶかぶか。ズボンは折らなきゃだめだな。でもこの服ふわふわであったかい。」
髪を拭きながらおそるおそるリビングへのドアを開けてひょこっと顔を出せばソファに座って頭をかかえて何か考えている栗原くんに驚きもしかして頭が痛いのかと慌てて駆け寄り覗き込んだ。
「栗原くん大丈夫!?頭痛いのっ?」
「ん、っ!?だ、大丈夫大丈夫っ。うん。じゃあ俺風呂入ってくるからっ」
何か慌てていたが大丈夫そうならと安心しソファの端っこに座って大人しく待つことにした。
ちゃっかりデザートを楽しみにしている自分がいる。
ーーーーーーー
「ぁー…………はぁ……。色気やべぇだろあれ。」
服を脱ぎながらぶつぶつ言いつつ俺に駆け寄った桐野はぶかぶかな服なため肩が出ており袖から手も出ておらず風呂上がりなためなのか顔がほんのり赤く下から覗き込まれたその破壊力。だめ。だめだろあれは。俺じゃなかったら襲われてたぞ。
「桐野って小さいよな。抱きしめたくなる。可愛い。」
やば……なんか目覚めた俺………………?
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