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秘密のキス
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起こさないように隣に潜り込むと背中から小さく声が聞こえた。起こしたかとヒヤヒヤしたがどうやら寝返りをしたらしい。
「んん………っ…」
「無事に眠れる気がしない」
ボソボソと呟けば携帯を弄って気を紛らわす。するとピトッと背中に温かいものがくっついてビクッとした。桐野がくっついて来たのだ。起きてるのかと携帯を枕の横に置いて体を桐野の方に向ければスヤスヤと寝ている。
「あ、おい…………桐野くっつきすぎ。」
「ん~…………」
寒いのかと思いずれてきていた布団をかけ直してあげた。自分の身長が大きいのもあるが桐野は小さい。胸のなかにすり寄りスッポリおさまっている。抱きしめてもいいかなと思うが我慢した。
「可愛い寝顔だな。」
勝手に決めちゃったけど兄貴と会ってくれるだろうか。兄貴はかっこいいし優しい。ちょっと意地悪だけど。
「桐野が兄貴に惚れたらどうしよ。それはやだ。」
そこはよく考えてなかったのでだんだん不安になってきた。そうならないように学校でも桐野に積極的に絡みに行こう。家にも行きたいなー。ちょっとでも俺のこと好きになってくれたらいいな。
「ん……ちょ、こ………………食べたい…」
「っっっ!?(可愛すぎ)」
夢の中でも甘いもの食べてるのかと可愛さで声を出さないように笑ってしまった。よし今度はチョコケーキを買おう。
口がモグモグと動いている。食べてる感じ?唇触りたい。
(ムニッムニムニ。)
(やわらけぇ…………)
全然起きないがやり過ぎると起こしてしまいそうなのでそれ以上は何もしなかった。時計を見れば日付が変わっていた。そろそろ寝ようとチラッと桐野を見つめる。
「おやすみ……。」
そう小さく囁くとチュッと額に口づけた。桐野はちょっとだけ反応したが何事もなく眠っている。向かいあったまま暫く寝顔を堪能しつつ俺もそのまま眠りについた。
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