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朝御飯
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「んー…………」
「ふふ……よく寝てる。あれから起きなかったんだな。」
目が覚めると朝の7時半だ。桐野は俺の胸の中でまだ眠っている。朝から可愛い寝顔が見れるなんて嬉しいな。リビングに暖房を入れようと起きようとしたが何かに引っ張られる?掴まれてる感じがし少しだけ布団の中を見れば桐野が俺の服を掴んでいた。
「あー…………はは………やべ……」
朝から元気な俺は下半身に熱を感じた。落ち着け落ち着け。やんわりと服から手を退けると桐野はムムッとした顔をして笑いそうになるのを我慢した。本当はこのままにしておきたかったけど俺が良からぬことをする前に離れた。
寒さで下半身の熱も消えてリビングに向かうと暖房を入れ外の様子を確認した。昨日ほどの吹雪ではなくちらつく程度の雪だった。積もってて子供がはしゃいでいるのが上から見えた。パパッと顔を洗いコーヒーを淹れるとソファに座りパソコンを開いた。
「あ、桐野の服出しておくか。」
乾燥機から出すと慣れた手つきで畳んで桐野のカバンの横に置いた。チラッとカバンを見た。人様のカバンを見るとか絶対良くないけど気になる。連絡先とか知りたい。ごめんっ、と謝ってからカバンの中を見ると財布と家の鍵だけだった。
「携帯持ってない感じ?」
そっか携帯持ってないのか。今の時代高校生で携帯持ってないのも珍しいけど。俺が買ってやるとか言ったら桐野嫌がるだろうな。何でも買ってあげたい。可愛い服とか。
「栗原くん…………あの…えっと…………おはよう…。」
「んぐっん。おはよっ桐野。どうした?まさか怖い夢見た?」
「ううん。目が覚めたら栗原くんいなかったから不安になった……。」
(可愛い……。)
カチャ、と扉が開く音がして振り向くと目をこすりながらぎこちなく「おはよう。」と言ってくる桐野に危うくコーヒーを吹き出しそうになりながら自分も返した。どこか元気がなくとぼとぼとこちらに近づき端っこに座る桐野を心配していると次の言葉に胸がきゅんっとした。可愛すぎ。
「ごめんごめん。リビングあっためてた方がいいかなと思ってさ。」
「そっか…。」
「顔洗う?ほら桐野こっちおいで。」
「ふぁ……ん…………。」
欠伸も可愛い。全部可愛い。まだ寝ぼけてるのかふらふらしながらついてくる桐野がそのまま寝ないか不安だったがちゃんと洗えてた。タオルを渡すとさっぱりした顔が出てやっと目が覚めたみたいだった。ちょっと俺過保護すぎだよな。
「寝癖すごいな。」
「いつもこんな感じだよ?」
「そうなの?でもそのままだといけないからこれ使ってなおせよ?」
まぁそのままでも可愛いのは変わらないけど。寝癖直しのスプレーをかして桐野は鏡を見ながらなおしている。なおったのを確認するとリビングに行こうとすればクイッと服を軽く引っ張られ振り向いた。
「朝御飯……作ろうか?食べる?」
なにこれ。首をかしげてじっと見られ何も反応がなかった俺の服を再度引っ張られればコクコクと頷いている自分がいた。
(桐野が可愛すぎて俺の理性がやばい。)
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