アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
観察
-
友達か。友達。涼は友達同士であんなくっつくことが当たり前とか思ってるのだろうか。それならそれでいいけど。俺専用だし。ご飯を早炊きにセットしてカウンターのところの椅子に座りじっと見つめる。うんうん一生懸命な姿も可愛い。
「そういやテストどうだった?」
「んー、英語の長文のとこ間違ってたかな。」
「他は?」
「他は現代文の漢字のミスだった。それくらいかな。」
「やっぱ涼って頭良いんだな。」
毎回トップな涼だけどどんな勉強してんだろ。俺頑張ってもトップは取れない。あ、一回だけあったかな。確か涼は風邪で学校これなかったのもあって勉強出来なかったとこがある。俺のノート見せてあげれば良かったな。
「拓也くんも頭良いでしょ?英語得意って周りの人が話してたの聞いた。」
「まぁ涼ほどじゃないよ。」
タルタルソースを作るためボールにゆで卵やら必要な材料を入れると混ぜて完成。これがタルタルソースなのか。初めて作ってるの見た。
「うまそーっ。腹減ったわ。」
「これそっちのテーブルに持っていってくれるかな?」
「りょーかいっ。」
ご飯が炊けたのを確認するとポンポンとよそっていく。涼って本当に手際が良いよな。デザート食べるけどご飯は少なめだよな。
「飲み物も準備OKだよ。」
「ありがとう。拓也くんご飯このくらいで大丈夫だった?」
「おー、そのくらい。涼のは少なくない?」
「そんなことないよ?」
その量で足りるのかよ。だからそんなちっこいんだ、とか言ったら怒りそうだから黙っておく。腰もほっそいし腕の太さなんて押さえつけちゃったとき折りそうなくらい細かった。
泣かれたときほんの少しだけ興奮した。いけないことなんだけど。もう泣かせないけどね。違う意味では泣かせたい。
俺だって健全な男ですから。健全な。
エッチしたいですよ。でもまだ準備段階だから我慢。兄貴俺頑張るよ。
「拓也くん食べないの?」
「食べる食べます!いただきます!」
飯食べる前に考えることじゃなかった。涼に変に思われたかもだけど気にせず食べ始めた。流石です涼くん。めちゃくちゃうまい。ご飯食べた後は充電だもんな。幸せ。
「ん、そういえばお兄さんってお医者さんだよね?」
「ん?うん。どうかした?」
「…………怖い?」
「んや?全然?」
「そっか。そうだよね…。」
「もしかして医者嫌いだったりする?病院嫌いとか。」
そこは考えてなかった。病院とか医者嫌いだったら会わせない方がいいんだけど兄貴が連れてこいって言うし。
「え、いや違うよ?初めて会うからどんな人かなと思って。俺話すの下手だから心配で…。」
「あぁ、それなら大丈夫。兄貴優しい……と思うし。」
意地悪なんだけど言えなかった。そんなことしたら俺が守る…………。勝てるかな俺。兄貴怒ったら怖いけど可愛い涼見たら大丈夫だろ、うん。
そんな心配を頭の中で思いながらあっという間に食べ終わり洗い物も終わればキッチンから引きずるように涼をソファに連れ出した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
29 / 1075