アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
様子がおかしい涼
-
次の日になり考え込んだせいかクマを作りげっそりした涼が学校に来た。それを知らない俺はどうしたのかと涼に聞くが眠れなかった、とだけしか言ってくれない。
またあの怖い夢を見たのかと心配した。
『どうしたんだ桐野?』
『拓也知らねーの?桐野いつもより病的だぞ。』
「寝不足らしい。それしか聞いてねぇよ。」
昼になるとあの空き教室に涼と向かっているのだがフラフラしながら歩くので肩を支えて中に入った。
「おい大丈夫か?顔色悪いぞ。」
「んー、眠いだけ。あ、お弁当作ったよ?良かったら食べてっ。」
「さんきゅー!あれ、弁当箱お揃い?わざわざ買ってくれたのか?」
「うんっ。今日はね、タコさんウインナー作ってみたよっ。」
めちゃくちゃ心配だけど無理に笑ってるように見えたが聞かれたくないことなのかと思った。涼は一人で抱え込むから心配なんだよな。
「涼?なんかあった?」
「んえ?いや何でもないよ。大丈夫。」
「ホント?怖い夢見た?」
「………………うん。でも大丈夫。」
嘘なのバレバレ。別に話してくれてもいいのに。きっと涼は俺を巻き込みたくないとか何とか思ってんだろうな。
「そんな状態で弁当作ってくれたのか?ごめんな。」
「全然大丈夫っ。料理好きだし拓也くんのこと考えてたら元気出るしっ。」
食べ終わると空になったお弁当箱を渡して優しく引き寄せると肩に頭を置くようにし頭を撫でた。
「眠いなら寝て良いぞ。」
「寝たくない。せっかく二人きりになれたもん。」
「あんま可愛いこと言うと襲うぞ?」
「……………………だめ。」
「なんだよその間は。一瞬いいのかと思ったじゃん。」
今日はお仕置きとやらはないのでキスも痕を付けることもしない。キスくらいならと思ったけど今はゆっくりさせてやりたい。涼がこちらをチラチラ見てくるのでそちらを見て目が合うとポポポッと顔を赤くしていた。
「なんだ涼。キスしてほしーの?」
「!?!?」
(なんで分かるのっ。)
あれ?否定しないってことはしてほしいってこと?涼可愛い。でも涼から言ってくれるまでしてやらない。本当は今すぐキスしてぇけど我慢。
「ん?涼から言ってくんねーと分からないなー。」
「なっ……拓也くんの意地悪っ。」
「もうお昼終わっちゃうぞー?」
「……………………い、言わないもん。」
おしい。もう少しで言ってくれる感じだったのに。どうしようかな。もう少し押したらいけそうだな。
「そっか……言ってくんねぇのか。残念だな。」
え、と悲しそうな顔をする涼。俺の演技うまいだろ?
「………………拓也くん……」
「ん?なーに?」
「…………キスしてほしい。」
「ふっ……いいよ。」
ぷるぷる震えながら言うから優しく頭を撫でて涼の顎を軽く上に持ち上げると口づけた。一瞬離し二度目は舌を絡ませどんどん深くしていった。おそるおそるだか涼が俺の首に腕を回してきたから危うく押し倒すとこだった。
「んはっ……はぁ…………はぁっ……」
「涼大丈夫?トロけた顔してる。」
「だって…………拓也くんのキス気持ちいいもん…。」
こいつの無意識に煽る性格どうにかなりませんかね?
我慢してる俺偉くない?
「拓也くん?そろそろ教室戻らなきゃ……」
「ん、そうだな。あー午後の授業やだなー。」
「明後日にはもう冬休みなんだし頑張ろ?」
昼休みってこんなに短かったっけと残念そうにしながら立ち上がると教室へと向かった。いつもの涼に戻ってるし大丈夫だよな?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
47 / 1075