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お薬を塗りましょう。
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「じゃあ俺は隣の部屋にいるから終わったら呼んでくれ。」
「涼諦めろ。自分じゃできないだろ?それにそのままにしておくともっと痛くなるぞ。」
「……やだ。」
「もう風呂入れた時に隅々まで見た。」
「!?」
「…………俺に触られるのは嫌か?」
「違う……。だって…………恥ずかしい……。」
ぶんぶんと顔を横に振り膝掛けにくるまってガードした。嫌とかじゃないんだよ。恥ずかしいんだもん。汚れた俺をお風呂に入れてくれたんだね。
「…………分かった。」
「ん。うつ伏せになってちょっとだけお尻上げられるか?」
「うぅ…………ん…………」
乱暴にされただけあって痛々しく赤くなっていたらしいが自分から見えず恥ずかしさで耐えていた。少しだけ指が入ってきて優しく薬を塗ってくれた。自分でやれなくてごめんね。
「ぃ……た…………っ……」
「良く頑張ったな。終わったから服着ろよ?」
服が入ったカバンを渡され中から下着と温かい服を出せばいそいそと着替える。そう言えば襲われた時に着てた服どうしたんだろ。さっさと捨てたい。処分してくれたのかな?
「兄貴、終わったからもういいぞ。」
「お、もこもこな涼くんに変わってる。」
「す、すみませんっ手当てやらお風呂やら本当に助かりました。」
「あぁ構わないよ。晩御飯まだだろ?食欲ないかもだけどちゃんと食べないとな。ここで食べて行けよ。ついでに泊まっていけ。」
「えー、兄貴の家に?」
「お前は寒いベランダでもいいんだぞ?」
「やだよ。涼と同じ部屋じゃなきゃ。」
お兄さん俺のこと拓也くんから聞いてるみたいだけどどこまで?付き合ってること知ってるのだろうか。
「涼の料理上手いんだぞー?まぁ今日は安静にな。」
「それは残念だ。次に会う時に作ってもらおうかな。」
「は、はい、お好きな料理教えていただければ作りますっ。」
「ということで兄貴晩御飯作って。」
「お前も手伝え。混ぜるくらいなら出来るだろ。」
やだやだー。と我が儘を言いつつキッチンに行ってしまった。お兄さんと拓也くんのやりとり面白い。ちょっと笑ってしまった。
「あ、涼何笑ってんの?」
「はい飲み物。オレンジ大丈夫だった?」
「だ、大丈夫ですありがとうございます。」
「ま、笑ってくれてる方が俺は安心する。」
「…………うん。ありがとう。」
俺に気を使ってくれてるんだな。拓也くんは……まだ俺のこと好き?体はお風呂で綺麗になって手当てされてるけどまだ触られた感覚が残ってる。怖い。またあの人達に会ったら……
「桐野くん。もう大丈夫だから。」
「え?あ……えっと………………」
出来た料理が並んでいるのを見つめていると目の前にお兄さんが座って優しく笑いかけてくてた。お兄さんに心を読まれちゃったかな。それとも顔に出てた?
「もう大丈夫。桐野くんに悪いことした人達は弟がやっつけたから。安心して?」
「………………はい。」
「いい子だ。もうすぐ出来るから待っててね。」
「あーーーっ兄貴涼に何してんの!近い!」
「うるさいぞ。お前も煮込んでやろうか?」
「酷いよ兄貴っ。」
面白い。ずっと見てても飽きないな。
オレンジジュース美味しい。。。。
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