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おねむな桐野くん
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「アイスとシュークリームごちそうさまでした。」
「本当に甘いもの好きなんだね。残りは明日に食べようね。」
「俺風呂入ってくるけど…………兄貴…」
「早く入ってこい。」
「拓也くん待ってるね。お風呂いってらっしゃい。」
「分かった。直ぐに戻る。」
そんな睨まなくても変なことしねぇよ。桐野くんの可愛い言葉に素直に風呂に行くから簡単だな。
「くしゅんっ……いたた……………」
「大丈夫?アイスで体冷えちゃったかな。体痛むよね。」
「大丈夫ですすみません。」
くしゃみで体に響いたのか痛みでつらそうにしてる。痛み止めの薬を持ってくると飲ませてあげそのまま隣に座った。いや変な気はないよつい、ね。
「ふわぁ……ん…………薬ありがとうございました。」
「いいよ。これでも医者だからね。眠いなら寝室まで案内しようか?」
「拓也くん待ってます。あの、お兄さんはどこで寝るんですか?」
「あぁ心配いらないよ。拓也が使ってた部屋で寝てもらうから。」
「そ、そうですか……。」
ここに一緒に住んでたので部屋はそのままだ。たまに空気の入れ換えをしたり仕事で疲れて自分の部屋と間違って寝たりとまぁまぁ使っている。桐野くん小柄だから拓也と寝ても余裕がある広さだろう。
「おっと…………困ったな。拓也に見られたら嫉妬どころじゃないぞ。」
「んん…………た、くや……くん…………」
「俺を拓也と間違えてるのか。」
限界だったのかこてん、と俺の体に身を預けて寝てしまった。寝言で拓也の名前を言ってたからどうやら俺を拓也と間違えてるらしい。袖を握られてるんだが。
「…………兄貴。なにこれ。どうなってんの?」
「しー…………。勘違いするな。寝言でお前の名前呼んでたぞ。」
「………………袖握ってるし。ズルい。離れろよ。」
「んん…………拓也くん?あれ?あ、ごめんなさいお兄さんっ……いたた……」
「あーぁ、起こしちゃった。急に動いたから体大丈夫?」
「涼寝室行こっか。お仕置き決定。」
「んえ?え?あ、あの……ちょっと……っ……」
今日は色々あって疲れたんだから仕方ないだろう。お仕置きだなんて拓也も嫉妬深いな。
「あの、お兄さんおやすみなさいっ。」
「はい、おやすみ。拓也お仕置きはいいが怪我人というの忘れるなよ。」
「分かってる。部屋入ってくんなよ?」
「はいはい。じゃあ桐野くん頑張ってね。」
「ぇえ!?お兄さん!?拓也くんっ待って……いてて…………」
よいしょ、と言われながら優しくベッドに下ろされそのまま上に覆い被さるように拓也くんがいた。お仕置きって……痛み止めやっと効いてきたのにっ。
「さて、と…………説明してもらおうかな?」
「うぅ…………ごめんなさい。」
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