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その後
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「分かってる。あのまま放置とかしないと思ってたよ。」
「当たり前だろ。警察に連絡したんだ。後のことは兄貴が知ってるだろ。」
「そうだね。俺の病院に数人の男が運ばれて来たって聞いてるよ。軽傷だしそのまま警察に任せたよ。」
酒を飲んでいる兄貴が冗談で俺に酒を進めてきたが断った。どうやらあいつらは警察にお世話になってるらしい。手加減したんだ大怪我じゃないことを有り難く思いやがれ。
「そう言えばどうやって桐野くん見つけたの?」
「携帯。GPSで分かったよ。俺の携帯渡してるから。あれがなかったら今頃…………くそっ考えたくもねぇよ。」
「なるほどね。怪我は酷かったけど安静にしてれば直ぐに治るよ。拓也がそんな顔してたら桐野くん悲しむぞ。」
分かってるよ。もうあんなことにならないように一人にはしない。涼は可愛いし変なやつに絡まれること多いんだろうな。変態とかいるし。
「明日は夜勤だから夕方までいるけど。家に帰るだろ?涼くんの荷物からして泊まる予定だったんだろ?」
「そうだよ。薬とか貰っとく。」
「分かったまとめておくよ。くれぐれも無理はさせないように。」
「りょーかい。って兄貴なんか……あれ…………もしかして気づいてる?」
なんのこと?と知らんぷりをしつつお酒を飲んでいるがこの顔は気づいてる顔だ。
「付き合ってるんだろ?まさかこんな早くにお付き合いするとは思ってなかったけどね。」
「やっぱ気づいてたか……。誰にも言うなよ。」
「もちろん言わないよ。ほらもう遅いから寝ろよ。桐野くんのそばにいてあげな?」
「………………分かった。おやすみ。」
「あぁ、おやすみ。」
パタン、と弟が寝室に入ったのを確認し暫くお酒を楽しみつつ小さく息をはいた。
恋人、ねぇ。あの拓也が溺愛してるのが分かる。
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