アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
桐野くんについて
-
人間をおもちゃなど思うなんて良くないと思うが目の前に面白いやつが二人もいるんだ。拓也だけだったが桐野くんという可愛らしいおもちゃ。拓也と同級生とか見えないけど。
「美味しかったです。ごちそうさまでした。」
「昨日の残りのアレンジだったけど食べれて良かったよ。」
きっちり拓也が隣に座ってガードしてるけどそれはそれで面白い。さりげなく桐野くんの腰抱いてるし。
「桐野くん、ジュースのおかわりどうかな?お茶もあるよ。」
「だ、大丈夫です。ありがとうございます。」
まぁマシになったかな。まだビクビクされてるけどちょっとだけ近づけた感じかな。しかし気になることが…………。
「拓也、ちょっと話がある。桐野くんは好きなテレビ見てていいからね。」
「何だよ兄貴。涼はあげないぞ。」
「そうじゃない。いいからこっちに来い。」
弟の恋人を奪うわけねぇだろ。警戒しすぎだっての。朝のあれとか俺もびっくりした。隣にいないだけであんなになるのかと思いながら仕事部屋に入った。まぁ昨日のこともあるからな。
「桐野くんの家族のことなんだけど……」
「……やっぱりそれ聞いてくると思ったよ。……あいつの家族はいねぇよ。事故で亡くなったって聞いてる。」
「なるほどね。それで家族にも連絡してなかったんだね。」
「涼は家族が亡くなったのは自分のせいだって今でも責めてる。甘えとかも知らないんだ。」
「自分よりも他人を優先するのが分かったよ。」
誰かが傷つくのを酷く嫌ってるみたいだし。拓也から話を聞けばそれも理解した。自分のせい、ね。それは違うけど桐野くんは納得しないか。
「あいつのことは俺が守るしそばにいてやりたい。」
「桐野くん変な人に絡まれそうだし一人暮らしは心配だな。あ、良いこと思い付いた。」
「ん?なんだよ。」
「一緒に住んだら?俺が手続きしてやるよ。朝から夜までずっと桐野くんと一緒だぞ。どうだ?」
「………………マジ?いやそれめちゃ良い考えじゃん。兄貴たまには良いこと言うじゃんっ。」
たまには、は余計だよ。こっちはおもちゃを大事にしたいからね。そんなこと言えないけど。キラキラと目を輝かせて変な妄想してるな。桐野くんにも好条件だと思うけど。
「じゃ、早速引っ越し……」
「待て。桐野くんがOKしてからな。だいたいお前は一緒に住むってこと以外を考えてるだろ。この変態。」
「なんだよ兄貴。好きなやつとずっと一緒だぞ。お預けなんて無理。」
「そういや既に手を出していたな……。」
扉越しとは言え良からぬことをしていたのは知っている。一応手当てなんだけどそれを利用してヤラシイことしてたんだろ。
「とにかく、桐野くんに聞いてみないと分からないだろ?まぁ一緒に住むことにはなるだろうけど確認は必要だ。」
「涼からOK難しそうだな……嫌だって言われたら俺立ち直れない……。」
「心配すんな。そこは大丈夫だろ。」
嫌とかそれは絶対ない。が、桐野くん他のこと考えそうだな。家賃とかそういうの。
ま、そこも大丈夫か。
相変わらずぷんぷんしたりしゅん、としたり拓也は面白い。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
61 / 1075