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触れてほしい
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うぅ……腰痛い。
何でお風呂でするのさっ。心の準備出来てなかったし拓也くんドS発動するし。
「べ、別に……気持ち良くないわけじゃないけど…………」
ブツブツと一人で自問自答しもぞもぞと布団に潜り込みドアが開いた気がするけど知らんぷりしてやるっ。
「起きてる?」
「………………」
「りょーぅ。まだ寝てんのか?」
なにそれ。起きてやんないんだから。
静かになったし出ていったのかなと顔を少し出すとニヤニヤした拓也くんの顔が近くにありびっくりした。
「寝たふりなんて朝から可愛いことしてないで起きろよ?抱っこしてやるから。」
「意地悪だ。こんなになったの拓也くんのせいじゃんっ。」
「あれー?拓也って呼んでくんないの?」
大人しくリビングのソファに座るとぷぃっと顔をそらしクッションを抱きしめた。
良い匂いがしテーブルに朝御飯が並べられると目をパチパチさせた。これ拓也くんが作ったの?
「美味しそう……。」
「頑張ったんだよ。サイト見ながらだけど涼の為にと思ってさ。」
「俺の為に?」
「そう。無理させちゃったし。」
だいたい拓也くんが暴走しなきゃ腰の痛みなんてまだマシだったのに。俺の為に頑張って作ってくれたのが嬉しくて許してあげよう。
「ん、美味しいっ!拓也くん凄いねっ。」
「本当?それは良かった!でもこれ結構簡単だったよ。今度一緒に作ろうな。」
単純な俺もだけど機嫌も直りパクパク食べた。何か凄くお腹空いちゃってるしエネルギー結構使うのかな。
「ごちそうさまでしたっ。」
「ん、ゆっくりしてて。」
んーっ美味しかった。拓也くんやっぱり何でもできるんだな。羨ましい。俺は勉強か料理だけだし。服のセンスもいいしモテるし……モテるのはやだな。
「なーに考えてんの?」
「べ、別に何もっ。」
「体つらくない?今日はしないから。」
「え?そっか…………」
なんで残念がってるの俺。腰痛くならなくて済むってことじゃん。ってことはキスもないのかな。
「昨日のこと怒ってる?」
「怒ってないよ。ちょっと疲れてるだけ……。」
「なぁ……拓也って呼んでほしいな。だめ?」
「………………た、たく……ゃ…………」
「ふふ、ありがとう。」
ここでいつも頭を撫でてくれるのに笑ってくれるだけだった。なんで……触ってくれないの?キスもエッチなこともすればいいじゃん。
「ん?どうした?」
「…………いつも通りでいいから。」
「え?」
「触ってよ。頭撫でてよ……キスもそれ以上もっ……なんか今の拓也く……拓也やだ。」
「無理させたくなくてあまり触らないようにしてんだけど、涼がそう言うならいっぱい触るっ。」
「ん…………こっちのが好き。」
「涼可愛いな。大好き。」
涼が拗ねちゃってんの可愛かったけど。
これでエッチしよ?とか言ってくれたら最高。
色々作戦を考えないとな。
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