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ワルな涼
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足を組んで腕も組んで必死にワルな子になりきってるっぽいけど可愛さには勝てない。無理すぎ笑いそう。
「あの涼……今日の晩御飯は」
「涼……さ、ま!呼び捨て禁止!」
(様呼びですか。俺下僕?興奮するんだけど。)
「分かりました。涼様。」
「ん、それでいいんだよ。」
ふふん、と鼻で笑って満足している涼に近づこうとしていると床に落ちていたクッションを踏んでバランスを崩した。
危ないと涼は手を出すが俺の体を支えるには体格が違いすぎて出来ず涼を抱きしめ押し倒すように倒れてしまった。
「ってて…………頭打ってない?大丈夫、ですか?」
「だ、大丈夫っ。」
「俺を助けようとしてくれたんですか?ワルなのに。」
「そ、そんなことしてないしっ。俺の上から退いてよっ。」
仕方ない、と涼の上から体を退けると俺の体からすり抜けるように逃げてしまった。
「涼様今日の晩御飯はお寿司を頼もうと思ってるんですけどいいですかね?」
自然と敬語になりお寿司と言葉を出せば涼はピクリと反応した。お寿司って滅多に食べれてないんだろうな。毎日でも食べさせてやるのに。
「…………お寿司?」
「ナマモノは嫌いですか?」
「…………好き。でも高いし別にいいし。」
「俺が食べたいんですが一緒に食べてくれませんか?」
「そ、そういうことならいいよ。」
あはは、やっぱお金とか気にしてる。今はワル?なんだから何でも言えばいいのに。
ワルというよりツンツンな感じ。デレもいいけどツンツンな涼も好き。
「涼様。」
「……なに?」
「ふふ、呼んでみただけです。」
「お仕置き追加されたいの?」
面白くて遊んでみてるけどやっぱり俺様な涼は似合わない。可愛いが勝っている。
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