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涼を好きと気づくまで。
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「そんでさー。どうやって話しかけたらいいか分からなくてズルズルと過ぎてくばかりだったんだよな。」
「そ、そうだったの?」
「お前ずっと窓の外見てるし話そうとしても俺が他のやつらにつかまってタイミング逃すし。」
「拓也くん人気者だもんね。」
「そんでさ!テスト終わって次の日くらい?にコンビニのからあげが食べたくなってあそこのコンビニに行ったら涼がいたんだよーっ。兄貴に頼まれたこともあったんだけどさ。マジ今話しとかないとって思って話しかけたら俺の名前知っててさー!」
「そりゃ知ってるよ。同じクラスなんだし……というかコンビニのからあげ好きだよね拓也くん。」
「うん好き。でも涼が作るからあげの方がもっと好き。」
そういうことサラッと言わないでよ嬉しすぎる。あれ?いつの間にか胸のモヤモヤなくなってる。
「それからご飯食べたりお泊まりしたりちょっとは涼のこと知れたかなって。そんで涼が可愛くてさ……なんかそばにいたいって。」
「か、可愛くないよ。普通だったと思うけど?」
「お前は自覚がなさすぎる!」
「うぅ……。そんなに言わなくても。」
「でさ!男が好きになったかもって兄貴に相談したんだよ。本当はまだ先の引っ越しの日に会ってもらおうと思ってたんだ。」
「え!?お兄さんに!?それで急に会うことになってたんだ。なんか納得。」
「男は男でも涼が好きってなってもう気持ちが抑えられなくてつい声に出ちゃって……」
あ、確かにそんなことがあった気がする。男性からの告白は初めてじゃなかったけど何か拓也くんだけは他の人と違って流れでOKしちゃったんだよね。まだあの時は好きって気持ちがあやふやだったけど今は大好きだ。
「そんでもって今に至るって感じ。どうだった?ちょっとは気持ちが楽になったか?」
「うん、話してくれてありがとう。」
「言っておくけど別れるつもりもないし涼だけだしこれからもずっと。」
「俺も拓也くんだけ。大好きだよ。」
「ふふ、嬉しいな。本当に手離すことなんてねぇから今後も覚悟しとけよ?」
「俺だって離れないよ。いっぱい迷惑かけるかもだけどよろしくね。」
色々あったなー。そんなに経ってないけど何か懐かしく感じる。
「よし、じゃあ寝よっか。」
「ふわぁ…なんか安心したら凄い睡魔が……」
お姫様抱っこをされると寝室まで運び優しく寝かせた。手を伸ばしてぎゅっと抱きつくと安心できる。
「おやすみなさい。」
「おやすみ涼。」
((大好き。))
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