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一緒に
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◇ ◆ ◇
片付けの終わった兄ちゃんたちや、お母さん、駆と他愛ない話をして過ごすうちに、すっかり夜は更けて、みんなのあくびが目立ち始めた。
「あら、もうこんな時間…そろそろお布団出す?」
「手伝うよ、母さん」
「ありがとう二葉。それで、部屋はどうする?一葉の部屋は物置にしちゃったけど、他は空いてるわよ?」
お母さんが寝る場所の部屋割りを聞いてくる。
どうしよう、当然二葉兄ちゃんと一緒に寝たいけど、順当にいけば駆と一緒だ。
なんかやだなぁ、今更一緒に寝るの…でもここで駄々をこねるのも…。
「……今更歩と一緒に寝らんねーよ、二人じゃ狭いし。俺一人で寝たい」
「もう、駆には困るわねえ」
駆がふいにこんなことを言い出して、びっくりしてしまう。
ありがとう駆!なぜか心の中で駆に感謝してた。本人はどうせ気まぐれなのに。
顔を輝かせて二葉兄ちゃんの方を振り返ると、兄ちゃんはちらっとぼくを見て、こう言った。
「あのさ、父さんの仏壇が置いてあるあの部屋、ふすま外して広げたらいいんじゃないか?全員分の布団は敷けるくらい広がるし。父さん含め、たまには家族で雑魚寝も面白いよ」
「えええええええぇぇぇぇぇぇぇ!?」
気が付くと思いっきり絶叫していた。二葉兄ちゃん以外の全員がぎょっとする。
なんで!?わざと意地悪してるの!?兄ちゃんのばか!ばかばかばかばか!!
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