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もやもや
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「……駆」
「んあ?」
駆の方をふと見る。駆は洗った顔をタオルで拭っていた。
水滴のかぶさった睫毛が瞬いて動くのが、なんか妙に艶っぽく見えた。
「ゆうべ誰か起きてたような気がするんだけど、しらない?」
ちょっとの間があった。
「知らねえけど…それが?」
「う、ううん、なんでもない」
じゃあ、少なくとも駆ではないってこと?
となると一葉兄ちゃんかお母さんのどっちかだよね…。聞きづらいなあ。
ふたりはいい大人だから、目を瞑ってくれてるとしたら何も聞かない方がいいし。
「歩?」
「ひひゃいっ」
洗面所に二葉兄ちゃんが顔を出すから、つい変な声が出てしまった。
……しばらくはまともに兄ちゃんの顔見れないや。
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