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ひみつの共有
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◇ ◆ ◇
なんで二葉兄ちゃんがそれを知ってるの!?ひょっとして、さっきの会話していたところを見てたってことかな。
ぼくも一葉兄ちゃんも全然気付かなかったよ…?
「うっ…あの…」
どうしよう、言っちゃだめって言われたのに。
でも兄ちゃんは、秘密はちゃんと守るって言ってくれた。
それに、少し悲しげな二葉兄ちゃんを見てたら、申し訳ない気持ちになって、やっぱり隠しておけない。
「…あの…ね、さっきのはね…ちょっと、見ちゃったの」
「見ちゃった?」
「うん、あのね?一葉兄ちゃん、昨日長電話してた時あったでしょ?」
二葉兄ちゃんが、うんと頷く。
「あれ、一葉兄ちゃんの付き合ってる人らしいんだけど、それで…電話してるとこ見ちゃって、びっくりして大声出しちゃって、見つかったの」
「へぇ…」
二葉兄ちゃんが意外そうな、感心したような感じで目を見開く。
それから優しく頭をぽんぽんと叩いてくれた。
「話してくれてありがとう。歩が何か隠してる時って苦しそうだから、見てられなくて」
「ん…」
そんなところまで見ていてくれていた。やっぱり二葉兄ちゃんは、すごい。
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