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むかしむかし
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「昔の……話?」
「変な顔すんなよ、さっきみたいなことする訳じゃねーんだし…いいだろ」
思い出したら、かっと顔が熱くなった。
「さっきのことは…ごめん」
「…謝った程度で…」
「分かってるっつの。この程度で許してもらおうなんて思ってねえよ。ただ…本当に勢いでやっちまったことだから、突然で驚かせてっていうか…だから、ごめんな」
駆の口ぶりには、いつもみたいなふざけた雰囲気は感じられない。
ていうか、なんであんなことしてきたのかが気になるんだけど…。
「なんでこんなことしたの、って顔してる」
「…うるさい」
なんでこうもぼくの考えることはことごとく人に勘付かれるんだろう。
駆は椅子をくるくると回しながら、でも真面目な口調で言う。
「それの理由を説明するのも兼ねて、昔の話がしたかったんだ。……あれ、やっちゃう前に寝てただろ?…昔の夢を見てて」
そういえば寝てる間に寝言を何度も言ってた。
ぼく絡みの夢、ってこと?
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