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おもむくままに
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駆は一体何がしたいんだろう。
ぼくの手を取った駆が、耳元で言い聞かせるように囁く。
「俺がこうやって抱いて、扱いてやったらだめぇって言いながらイッたくせに」
思い出すと、また恥ずかしさと怒りで顔が赤くなってきた。
怒らせるつもりでやってるとしか思えない。
ぼくの顔を見た駆は、ぼくの手の甲に唇を一度触れ合わせて、意地悪くにやりと笑った。その顔がより一層癪に障る。
「うるさい……」
「イくとき俺に抱き付いて、思いっきりよがってたくせに」
「うるさいっ…!」
「口では駄目だって言ってる割に、本当は気持ちいいなら誰でもいいんじゃ…」
「うるさい!!人の弱みに漬け込んで、無理やりさせたのはどっちだよ!」
カッとなって、駆の手を払いのけ思い切り突き飛ばした。
ある程度その行動が予測できていたのか知らないけど、駆は思っていたより吹っ飛ばずに、目の前に尻もちをつく。
痛みに少々顔をしかめた後、ぎろりとぼくを睨んだ駆が起き上がって、ぼくの両腕を掴んで力いっぱいにベッドへ押し倒した。
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