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好きと嫌いと
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「じゃあ同意の上にしてやる。そしたら和姦だよ」
「ふざけ……同意がほしかったら、生まれ変わって二葉兄ちゃんになるくらいはしてくれなきゃ、無理だし」
「なにそれ、わけわかんねぇ」
駆の腕の力が弱くなる。
隙をついて体を起こすと、駆はにやりと笑いながら、額を軽くぶつけてきた。
「なぁ、だからさ……俺のこと好きになれないなら、いっそのこと嫌えよ」
「……」
好きじゃないんだから拒めばよかったのに、なんか嫌がっちゃいけないような気がして、駆のキスをそのまま受け入れた。
舌は入れてこなくて、すれ違う時に会釈するみたいな軽いキスだった。
「ちょっとは嫌がれよ」
「なんか……辛そうだったから」
「なにそれ、憐れんでるつもり?」
さぁね、って言ったら、駆はむっとした顔で、またぼくを押し倒してきた。
さっきみたいに強く掴まれてはいないから、必死に抵抗すれば抜け出せると思う。でもなんだかそんな気になれなかった。
「このまま僕を抱いたら……駆の気はすむの?」
「すむわけねえ」
「じゃあ、どうしたいの?」
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