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愛嬌
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「そんなにあれが嫌なら、普段も愛嬌ある振る舞いをしてくれれば考えないこともないけど」
『は?無理』
一蹴かよ…。
分かってはいるが、そんなにキッパリはねつけられると、ちょっとショックだ。
「いいのか、そんなこと言って?」
『学校で先生相手に愛想振りまくとか…ちょっとそれはない、絶対ない』
なんだこの散々な言われよう。2回繰り返すほど俺に優しくするのが嫌か。
まぁ付き合う前は鉄面皮だった伊織が、あんな顔やそんな顔を見せてくれるようになっただけ、大きな収穫だが。
「ふぅん、じゃあ生物室にいる時は?」
『あれはっ、先生が変なことばっか…するから…先生のせいだ』
「変なことって?」
『先生…俺に言わせたいの?』
「ん?伊織の口から言ってくれたら嬉しいけど、恥ずかしいなら自分で言おうか」
『やだ言わないで』
案の定止められた。普段は止めてもわざと言ってあげるんだけど、今言ったら間違いなく怒るからやめとくか。
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