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新学期 1
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幸side
朝の挨拶が飛びかう校門を潜り抜け、新しい教室に入る。なるべく目立たないように後ろのドアからそっと入って席に座る。
ぼんやりとクラスの人たちを眺めていると声をかけられそうで本を取り出した。静かに読んでいれば誰にも声をかけられずに済むから…。目立ちたく無い絶対に…。目立ってもいいことなんて無いんだから…。
「おはよー、日和??どうしたんだ?」
そんな声が近くから聞こえて、急に肩を掴まれた…。驚いた拍子に顔をあげると目があってゾクッとした快楽が身体に走った…。
「……見つけた」
「…えっ?…えっーと………」
「俺の番だ」
「な、何言ってるんですか!?僕はβです!」
「………そうか…。悪かったな…」
あっさり引いた事に驚いた…。彼はαだ…。学年で 3人しかいないα。その中でも格段にカッコいいと噂されている、鳴海 日和。彼に声をかけられたことで、暫く遠巻きに見てくる人が何人か…。
咄嗟についた嘘。彼にはバレてしまうΩの匂い…。自分では中々わからないから気をつけなきゃ…。
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