アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
新学期 3
-
日和side
正直βでもいい。彼の心が欲しい…。本能が彼を欲しがっていて、何故かイラッとした。よく分からない感情にモヤモヤしながら席に着く。
「そんな不機嫌な顔するなよ…」
「……モヤモヤする」
「そんなに彼が気になるなら、お友達から始めれば?」
「……」
「恋人にもなれるかもしれないし…。元気出せって」
「嗚呼、そうだな」
凱里に慰められた…。友達になるのはいい案かもしれない。また後で声をかけてみよう。今日は、始業式だけだから早く終わる。話す時間は沢山あるからな。
先生の長い話を適当に聞き流し、学級委員は凱里に押し付けた。毎回やらされそうになるのが煩わしい…。
「ねぇ、今日暇?遊びに来ない?」
「……えーと、僕に言ってます?」
「うん。どお?」
「あー、あの……、家に帰らないと…。義弟、お腹空かせてて……」
弟のご飯…?親は二人とも仕事なのか?折角俺から誘ったのに断るのか…。初めてだから凄い頑張ったんだけどな…
「弟もこいつ家でご飯食べるのは?気が引ける?」
「それいいな。どうだ?」
「えっ…?でも、迷惑じゃ……」
「大丈夫。ちゃんと許可出たし」
流石だなぁ…。現執事長の息子だけあって完璧。悩んでいたみたいだけど、彼も弟と遊びに来てくれるみたいだ。良かった…。友達は、凱里しかいないから正直作り方が分からない。ちゃんと友達になれるか不安だな…。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 14