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日和の家 2
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幸side
玄関のチャイムが鳴り凱里が迎えに行った。学校で会ったβの子。俺とした事がうっかり名前を聞き忘れてしまった…。凱里にも笑われるし…。
「日和様、お客様をお連れしました」
「入れ」
執事をしている時の凱里はよそよそしくて慣れない。畏る必要はないって言ってるのに直してくれない。言っていた通り弟も一緒だ。
弟とは髪の色や目の色が違うを兄弟という割には似ていないという印象だった。
「いらっしゃい。迷わず来れた?」
「あ、はい……」
「名前聞くの忘れてた。俺は日和。君は?」
「…幸。鈴原幸です。こっちは弟の優」
幸か…いい名前だな…。優は人見知りが激しいのか目を合わせてくれないけど、小さくて可愛い。凱里も昼ごはんはまだだから一緒に食べるか誘った。
俺がちゃんと話せるか心配らしく、友達として一緒にご飯を食べることになった。
「同い年だし敬語使わなくていよ」
「αだと気を使うよね…。俺は生まれた時から?ってくらいに一緒にいるから慣れてるけど」
「そうなのか?」
「うん…、まぁ……」
「だよなー。日和がいいって言うんだし、タメでいいんじゃない?」
「なら、そうする。よろしくね、鳴海くん……と相沢くん……?」
「凱里でいいよ」
「俺も、日和でいいから」
「…うん、よろしくね!日和、凱里」
幸がふわっと笑うからドキドキする…。あまりにも優しい微笑みに見惚れていた。優は、人見知りだけど、会話に入りたいようで俺と凱里の名前を呼ぶ。
「ひよちゃん…?かいちゃん…?」
「「……可愛い…」」
お互い一人っ子で弟も妹もいない。だからこそ年下の子が可愛くて仕方ない…。ちょっとした仕草にほっこりする。
凱里と二人、優の事を構っていた。優は慣れてくるととても甘えん坊で、俺たちにも甘えてくれる。特に凱里のことが気に入ったようで…。俺はそっと凱里に優を見ていてもらうように仕向けて、幸と二人で話すことにした。
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