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罪の重さ
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幸side
忘れていた…。そろそろ発情期が来ること、彼がαなこと…。全部全部忘れてた…。彼の前で発情期が来てしまうなんて…。タイミングは最悪だ。彼に気づかれた。ヒートを起こしたのか目が怖い
手を掴まれてしまえば逃げることも出来ず、ただ彼に従うしか無かった。バレないように首輪もしてなかったし、抑制剤は効きにくい体質。即効性のものを打ったけど熱は全然引かない…。
「…ごめん、な、さぃ………」
「凱里‼︎ こいつを閉じ込めろ!」
「分かった。お前も早く部屋に戻れ」
少し意識が朦朧と来て何度か転けた。彼は面倒になったのか僕を担いで何処かに連れてこられた…。気付けば3日たってて、それでもまだからだの熱は治ってない…
「………ここ…どこ…?」
「日和の家だよ。幸、外で発情期きたの覚えてる?ヒートになり掛けの状態で日和が担いできてね…」
「……………嘘ついて、…ごめんなさい……」
「日和は発情期が来るまで君のこと本当にβだと思ってたんだよ…。それでも、君のことが好きだったって…」
「…知ってた。…全部、分かってた」
分かってたよ…。本当は友達じゃなくて恋人になりたいことも、僕が気をやまないように笑わせてくれてた事も、全部、全部分かってた…。分かってて甘えてしまったんだ…。まだ友達で居られるって思ってたんだ…。
「日和呼んでくる?」
「今は、会いたくない…」
「……うん、わかった」
凱里は僕の発情期が終わるまで、ずっとそばにいてくれて、面倒を見てくれた。親にも連絡を入れてくれたようだ…。
発情期が終わるまで彼の家にずっと居た。本当は家に帰りたかったけど、動けなかった…。αが近くにいるせいなのか、今回は発情期の中でも特に酷く、重たかった…。
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