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禁断の恋
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真琴が目を覚ますと、そこはベッドの上だった。
「あれ…俺…」
きっちりとスーツを身に纏ってるのを確認し、丁寧に掛けられていた毛布を剥ぎ取るとドアの方から声をかけられる。
「目が覚めたか。」
「は、はい…すみません…俺…気絶してしまって…—————ンッ」
西園寺は真琴に寄るなり顎をクイッと上げ唇を塞ぐ。目を閉じる西園寺を見つめ、真琴もそっと目を閉じて自身よりも少し薄い唇の柔らかさを感じる。
西園寺が唇を解放すると熱い吐息が真琴の唇から漏れる。何度も身体を重ねた相手だと意識するほど真琴の表情はトロンと蕩ける。
「構わないよ。凄く可愛かったから…」
「んはぁ…西園寺さん…」
目の前の男を愛しいと甘い幻想をしかけた真琴を、西園寺は無理やり現実に引き戻す。
「でも…借金の減額は無しだよ。」
「あ…」
胸がチクリと痛んだ。
そうか…俺…この人にお金で買われてるんだ…
「妃…」
真琴はベッドに押し倒される。
西園寺は真琴の悲しげな表情を見て一瞬眉を潜めるが、再び笑顔を取り繕う。
「頑張り屋な妃…そんなお利口さんはこの後どうするか…分かるか?」
俺は…この人に買われてる…『イイコ』…
「はい…西園寺さん…」
真琴は西園寺の首に腕を絡め、自分から唇を重ねる。
「ンン…はぁむ…ンッ…」
西園寺の唇に、何度も顔を傾けてかぶりつくほど真琴の目頭が熱くなる。そして胸がジワジワと熱く締め付けられる。
「ンン…ンッ…はふ…んンッ…」
俺……の価値って…何なんだろ…欲望の吐き出し…
次第に西園寺とのキスが塩辛くなってくる。喉の奥は熱く、鼻にかけてジンと染みてくる。
「妃…どうして泣いてるんだ?」
西園寺が真琴の頬を目頭にかけてジットリと舌で舐める。
「は…あ……」
真琴の瞼をチュルッと吸い上げると、真琴がピクッと震える。
「ぅ…何でもない…です…」
「意地っ張りな妃…言いなさい…これは命令だよ。」
西園寺は真琴の首筋に吸い付き、間髪を入れずにワイシャツ越しにいつの間にか硬く主張する乳首に吸い付く。
「あっ…ごめんなさ…、っかんない…です…」
西園寺は無言で真琴の尻の割れ目に指を這わせ、指圧をゆっくりと加えていく。
「あっ、あ…西園…じ…さ…はぁッ…」
真琴の身体はビクンビクンと弓の様に跳ね上がる。
「言え。」
ドクンと胸が高鳴る。
真琴の涙は耳の中にジワジワと入り込み、その冷たい雫の存在が違和感に思える程顔が熱い。
「あっ…俺は……」
この指にも…貴方の唇にも…全部…一方的に奪われて…無理矢理こじ開けられた穴を満たされてるのに…
真琴は震える唇から小さく声を漏らす。
「ちゃんと…アッ…俺は貴方を満たせていますか…」
真琴の涙で汚れた真っ直ぐな瞳をジッと見て、西園寺は微笑む。
「ああ…お前がとても卑猥な所為で…」
西園寺は真琴の手をグッと引き、自身の股の間に導く。
「俺はこんなだよ…分かるだろ?」
「あっ…///」
硬い…熱い…
「お前は優秀な性欲処理だ。」
真琴の胸がズクンと大きく音を立てて痛みだす。その時真琴は自分の表情がどんなものか分からないほど意識が遠のいていく気がした。
「…はい。」
西園寺は真琴の頭に手を添え、ゆっくりと自身の凶器の前に寄せる。
「言わなくても分かるよな。」
「はい。」
真琴は西園寺のズボンのベルトを外し、中にある熱い凶器に舌を這わせる。
「ン…ぅ…ふぅッ…ンン…」
まずい…あつい……苦しい…、でも…
「美味いか…妃?」
「んはぅ……はい…ありがとうございます…」
胸が苦しい…鼻と目が痛い……頬が濡れて冷たい…
「もっと…奥まで咥えて…そう…いい子…」
真琴の口の中に苦い汁が充満する。吐き気がする程不味いのに、酷く愛しい悪汁。
「ンン…ふ…」
俺を縛る強い口調も…力強く逞しい身体も…全部惜しみ無くくれるのに…どうして…
真琴はゴクンと粘ついた欲望を無理やり喉に流し込む。そして西園寺が望む様にオンナを演じる。
「…はぁ……美味しい…です。」
今更…どうしてこの人の…寵愛まで…欲しいと思ってしまうのだろう。
「来週も…また来なさい。」
西園寺はそれだけを言い残し、真琴をベッドに残して部屋を出た。
バタンとドアが閉まった途端、真琴はベッドに泣き崩れる。
「ぅ…うう…グスッ……ふっぅ…」
西園寺がいなくなった瞬間、押し寄せる安堵と喪失感が真琴を襲う。
祈るように呟く。
「もう…このまま…俺を————」
真琴は言葉を呑み込む。
貴方に…愛して欲しいなんて…思ってはいけない…
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