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通勤電車2
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ガタン…ガタン…
満員電車。何度乗っても慣れることはない。
真琴は部屋を出て駅まで10分。そして3つ先の駅で降りて会社に向かう。それまでただ呆然とドアの側に立ち尽くす。
はずだった。
「ン……はぁ…」
真琴は脚をもじもじさせて呼吸を荒くする。真琴のスラッと長く伸びた脚から尻の隆起に沿って、誰とも分からない指がツーっと辿る。
真琴は今まで軽い痴漢には何度もあった。
しっかりと拒めばすぐに相手は消えていく。しかし、今度の相手は真琴の尻を大胆に掴み、もみしだく。
「え…ちょ、……はぁ…あ…」
真琴の綺麗な尻のラインに手のひらを密着させてゆっくりと尻の肉を上げる。そして力強く握る。
「あっ…痛い…」
そして一瞬で力を緩めてジットリと撫で回す。先程の乱暴を許してほしいと言っているかの様に丁寧に、もっちりとした尻を堪能する。
「や、……やめて下さい…っ…」
真琴の声は相手に届かない。正確には、真琴の拒む声さえ相手にとって煽る火種にしかならない。
軽い笑い声が静かに聞こえた。
指が真琴の尻の窪みに入り込む。
「あっ…」
今…へんな声出ちゃった…
真琴が顔を赤くすると、相手は真琴の赤く火照った耳たぶに噛みつく。真琴は眉を下げてドアにしがみつく。
「ん…っめて…くださ……はぁ、…お願い…」
舌が耳の中に入り込み、クチュッと卑猥な水音を奏でる。その音が大きく大胆に鼓膜を叩く度に、真琴は今犯されているという現実がより生々しく思い知らされる。
指が真琴の睾丸の裏から、真琴のイイトコロにゆっくりと指圧をかけていく。
「はぁあ…はぁ、…はぁー…はぁー…」
真琴は息を潜めて、声にならないように喉に力を入れる。苦しいという感情よりも、身体がスーッと頭から冷めていく感覚に陥る。心拍が上がる。
だめ…声が出ちゃう……
「はぁ…ん、はぁ…」
「…口塞いでどうしたの?」
真琴の耳元で揶揄うように囁く声に聞き覚えがある。その声の主が頭をよぎった途端、電車の窓ガラスに真琴の顔ともう1人の顔が写り込んだ。
「え…どうして…」
「兄さん……会いたかった。」
呆然とする真琴を美琴が後ろから抱きしめる。真琴の緊張が一気に和らぎ、新たな不安を生み出す。
「どうして…ここに…」
「聞いたんだ。ちょうど良く教えてくれる奴がいてさ。」
美琴は、真琴の首筋に噛みつく。
「はぁ…あ…」
「シー……。兄さん、俺だと安心して声出ちゃってるよ。…我慢でしょ…我慢…」
美琴は真琴の首筋にチュッと吸い付き、うなじにジットリと舌を這わせて、また吸い付く。
「みこちゃん…はぁ、あっ…も、やめて…」
「ハッ……やめて?……よく言えたね。俺相手に。」
美琴は、真琴の股の間に指を這わせる。そして硬くなってきたモノを人差し指で悪戯になぞる。真琴は擽ったさから、身をよじって鼻に掛かった声をだす。
「んあっ…ちょ、…そこだめ…だめ…」
美琴は混乱する真琴に動じることなく、囁き続ける。美琴は我慢できなく、真琴の耳の中を舌で堪能する。
美琴はうっとりと光悦した表情をする。
ああ……兄さんだ…兄さんの味だ……俺の…俺だけの…
「…なぁ…兄さん…今食べたいものを想像してよ。」
「え……なに…急、に—————」
グリッ
「アッ…はぁ…」
「想像しろよ。……んで、それが目の前に現れたら…どうする?」
美琴は真琴のモノを、人差し指で何度も焦らすようになぞり続ける。真琴は身体を震わせて唇を硬く閉ざす。目には涙が溜まる。
「み、こちゃ……も、」
「答えてよ。」
グリッ
「そんなの…ん、…食べる以外考えられない…だろ。」
早くやめてくれ。そう真琴の目がガラス越しに美琴に語りかける。
美琴が微笑んで、真琴の耳元で囁く。
「だよね。俺の想像する御馳走は1つだけ…——————
—————お前だよ。」
真琴の心臓がドクンと高鳴った。聞いたことの無い男の声に、弟の声に驚いた。
美琴は、目を細めて真琴のモノをグッと力を入れて握る。
「っ…」
真琴が高い声を上げる寸前で、美琴に口を手のひらで塞がれる。
「シー……聞いて。」
美琴が耳に唇をぴったりと密着させる。そして自身の硬くなった股間を真琴の尻の窪みにグッと押し付ける。ちょうど真琴のアナルに微かに触れる。
「っ…」
「今食べたい。…でも我慢するよ。…兄さんはアイツに縛られてるんだ…でも俺がいつか助けてあげる。今日は俺たちの家に来てよ。…待ってるから。」
「っだめ…俺、…西園寺さんの、家に帰らないと…アッんぐ…」
美琴が真琴のモノを揉みしだく。真琴の腰がカクンと落ちそうになるが必死に耐える。
「…静かに。……そうか、じゃあ明日も同じ時間に乗ってね。…そこで待ってるから。もうすぐ駅だから…俺は行くね。」
美琴が、真琴の頭を優しく撫で、うなじにキスを落とす。
「ごめんね。イかせてあげられなくて。…次はたっぷりイかせてあげる。」
電車の扉が開く頃には、真琴に寄り掛かる美琴は消えていた。
真琴は怠くて熱い身体を引きずり、トイレへと向かった。
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