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いつもの朝
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「りーと!」
朝。
暖かな光が窓から部屋に差し込んできた頃、俺は理人が寝ているベッドの上にダイビングする。
「…いってぇ」
馬乗りになった俺の下で眉をひそめる理人を見て、俺は少し笑った。
「ふふ」
「…ん」
チュッという効果音とともに唇が柔らかい感触に包まれる。
毎朝行われている行為にも未だに慣れず、俺は慌てて熱くなった顔を隠した。
「…かわいい」
何事も無かったように俺を身体の上から降ろしてベットからでる理人を見ると、これが大人の余裕ってやつか。などと変な事を考えてしまう。
「卵焼き食べたいなぁ」
「作ってやるよ」
「やった!!!砂糖多めね」
「はいはい」
「あ、そういえば、今日転校生が来るんだって」
「そうか、仲良くしてやれよ」
わしゃわしゃと頭を撫でられ、俺はムスッとして理人を軽く睨む。
「俺そんなに子供じゃないし」
「…砂糖多めの卵焼き食べるやつは子供なんだよ」
「え、なにそれ」
理人は毎日美味しいご飯を作ってくれる。
俺も一時期料理をしようと息を荒くした事もあったが、包丁で指を切り、理人に料理禁止令を出された。
ちょっと過保護すぎるんだよなぁ…
「いただきまーす」
「いただきます」
「んっおいひい!!!」
「こら、ちゃんと飲み込んでから喋ろ」
「はーい」
こんなに美味しいご飯が大好きな人と一緒に食べられるなんて、幸せ者だなぁ。なんて考えて俺は甘い卵焼きを口に運ぶのだった。
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