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冴川は、朝からパソコンと格闘していたが、もう、お昼を知らせる音楽が流れてきた。
「ほら、お昼だぞ。」
冴川夏樹の上司、加藤信彦は肩をポンと叩いて、お昼を食べに出かけた。
冴川は、短髪黒髪に、黒ぶちメガネをかけ、少し大きめのスーツを着ている。
昼は、いつものように自分の机で、おにぎりを2つ食べる。
他の人は、外に出るから、かえって社内で食べたほうが1人で気楽だ。
誰も自分を見ていないのは知っているし、それが自分にとって楽なことこの上ない。
干渉される方が、よっぽどストレスになる。
冴川はゲイだ。
自分の言動から、ゲイだとバレるのが、ものすごく怖い。
だから、1人の方が何かと都合がいいのである。
月曜日から金曜日まで働き、土日は自分を取り戻せる唯一の時間だ。
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