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序章
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side ???
肌を掠める熱気。
耳を劈くような甲高い悲鳴。
傍らには暖かく小さな存在ーー
俺はその存在が焼けてしまわないように、自分の近くに引き寄せ腕の中へ抱くとそのまま着ているマントで覆う。
その小さな存在は柔らかく俺に笑いかけると、大人しく俺の腕に抱かれ綺麗なその瞳を瞑る。
彼の腹の中にはもうひとつの命が宿っている。もう夜も遅い。早く帰って彼を眠らせなくては、身体に響くかもしれない。
傍らに侍らせている者に合図をし、転移魔法陣を作らせる。そしてそのまま彼をしっかりと抱きながら、我が城ーー魔王城へと帰城する。
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