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秘めた下心
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家に帰ってからも、青葉の風呂上がり姿を何度も思い出した。
変な気分にならないように必死だった。
特に、自分が風呂に入っているときは危険だった。風呂場にいる青葉を想像しては、妄想の中の裸体をかき消した。
ベッドに入っても、なかなか眠れない。
濡れた髪が張り付いた首筋。
白い肌にほんのり浮かぶ血の色が生々しかった。
ゴクリと喉を鳴らす。
そっと、下腹部に手を伸ばす。
そこは紛れもなく、固く芯を持ちはじめていた。
細く長い、骨ばった青葉の指を思い出す。
それだけじゃない。
考え事に夢中になっているときに唇を舐める、赤い舌。
青葉の、薄っぺらい腹と、平らな胸。
触りたい。キスしたい。
「響也……」
成人した男にしては、高い声。
それでもしっかり喉仏はあって、話し声に合わせて上下する。
想像の中の青葉が、あのいたずらっぽい可愛い声で笑う。
下腹部に伸びた自分の手に、妄想の白い指が重なった。
そこに、そっと触れた瞬間。
意識が現実に戻った。
「はっ……!?」
俺はなんてことを。
罪悪感に苛まれるが、元気になったムスコは一向に静まらない。
「いやいやいやいや」
そのまま青葉で抜くのはさすが躊躇われて、動画配信サイトでそれらしいオカズを探した。
貧乳、黒髪、ショート。
我ながら気持ち悪い検索ワードだ。
動画を見ながらも、頭の中には、ずっと青葉の笑顔がちらついていた。
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