アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
俺のディルドに神が宿った件
-
その時俺は気がついた。壁に飾って置いたはずの「彼」が、ない。見渡してみるが、床に落ちていたり、別のところに置いてある様子もない。
落ち着きなく部屋の中を見回し始めた俺に、付喪神は「どうしたのだ?」と声を掛けてきた。俺は何と答えたらいいものかわからず、地面に這いつくばってディルドを探しながら「大事なものが、ないんです。ここにあったはずなのに……」と言葉を濁して答えた。
……大事なもの?
「あ!」
急に大声を上げた俺に、付喪神は驚いたように肩を震わせた。俺は四つん這いのまま、吸い寄せられるように彼の前ににじり寄った。
「ど、どうしたのだ……?」
「……ちょっと、失礼します!」
戸惑う彼の着物の合わせに手を掛け、思い切り両側に引っ張った。露わになった彼の一物はまさしく……。
「俺のディルド!」
「な、何をする、拓人! 破廉恥な!」
「違うんです、神様! 俺の大事なモノが!」
「それと、これと、どう関係が⁉︎ こんな不埒な事をしでかす人間は初めてだ!」
俺はそこで泣く泣く神様相手に自分の性癖を暴露する羽目になった。付喪神は(神だけに)神妙な面持ちでそれを聞いていたが、事の顛末を知ると「こんな屈辱は初めてだ」と渋い顔をした。
「つまり、私はお前の張型に引き寄せられて、目を覚ましたというわけか……」
「すみません……俺の物持ちがいいばっかりに……」
「もしかして、この張型に憑いている間は私の魔羅もこのままなのか……?」
途方に暮れる付喪神の股間を見上げながら、俺は「お辛いですよね」と言葉ばかりの慰めを寄越した。それもそうだ、こんなにバッキバキに怒張した股間を前に、冷静でいられるはずがない。正直俺は、何でもいいからこの神様に、いや、実体を持った俺のディルドに抱かれてみたいと思っていた。
「あの、もし良かったら、俺がそれ、鎮めましょうか……?」
飽くまで控えめにそう提案すると、彼はパッと目を輝かせた。うわ、笑顔も男前。
「……いいのか?」
「ハイ! その……俺でよければ」
俺は改めて彼の目の前に跪き、着物の合わせをひらりと開くと、大きく張ったカリの部分を恐るおそる口にした。それは微かにゴム臭いシリコンの匂いがして、けれどちゃんと人の体温があり、いつもよりずっと熱かった。
……すごい、まるで本物のチンコを咥えてるみたいだ。
別に男の身体に興味があったわけじゃないのに、この状況に興奮している自分がいた。だって、これは俺のアナルを毎晩満足させてくれる魔法のディルドで、しかも今は上等な身体までついているのだ。期待してしまうのも無理はないだろう。
太い竿を何とか口の中に含み、ずぶずぶと咥内へ押し込んでいく。彼は時折「うっ……」と色っぽい声を溢して、俺の頭上で快感に耐えているようだった。
「あ、待て、達く……!」
焦ったようなその声に目を上げると、彼は俺の頭を押さえたまま、ぶるりと腰を震わせた。口の中に生暖かい液体が注がれて、俺は小さく咽せた。
「わ、悪い……口に……」
「あ、いえ……大丈夫です」
そのほろ苦さを味わいながら、俺は一向に萎える気配のない彼の股間を見て、やっぱりな、と心の中でひとりごちた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 7