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お世話 1
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「……………立てない」
「自業自得です。」
今日の朝ご飯………何作ろうかな。
そんなことを考えていると、シロが不機嫌そうな顔でこちらを見ていた。
「起こして、青葉」
「今日はずっと寝てていいですよ……?俺も仕事するし……」
「起きないとご飯が食べれない………ねえ青葉、お願い……」
……………そっか。
(俺、今ならシロのこと……全部お世話出来るじゃん。)
なんで今までしなかったんだろ………
こうやって昨晩動けなくなるまでして、翌日動けなくなったシロを全てお世話する………
なんでそんな最高なこと、思い付かなかったんだろ……!
「じゃあ、ご飯作ってきますね!」
「え?!ちょ、青葉待って…!」
ーーー
「はい、あーーー」
作った朝ご飯を寝室に持ってきて、なんとか座ったままのシロに食べさせてあげた。
「っ……1人で食べれ「はい」んぐ…!」
半ば強引だけど……まあいっか☆
「青葉……やめ、僕1人でも食べれるから………ん…んぅ……」
うちの嫁が今日もエロいーーーーー☆
ーーー
「じゃあ俺仕事するので、はい、スマホ。」
俺が仕事をしている時は、自分のスマホをシロに預けて遊ばせてあげる。
シロも携帯は持ってるけど………使い方が分からないから元々アプリとか入れてある俺のスマホだと分かりやすいんだって。
最近は赤い動画サイトで音楽を聴くのにハマっているらしい。
「最近せかいのはじまりにはまってるんだよね………、歌詞がすごく好き。」
「それなら後でプレイリストを作っておきますね、好きな曲教えて下さい。」
シロはベッドの上でうつぶせになりながら足をパタパタさせて、顔を枕で支えながら音楽を流し始めた。
………可愛い。
「最近一番好きなはこれ……!パニック障害の話なんだけどね………」
……………
「シロ………やっぱり、人と話せないの気にしてますか?」
聴いている曲で決め付けるのは悪いと思ったけど、
出来るだけシロに辛い生活はさせたくない。
「………うん……人と話すのが怖くて、少しでも暴言を言われたら泣きたくなる、そんな自分嫌だけど………」
対人恐怖症。
人が怖くて、人から暴言を言われるのが恐怖でたまらない。
シロは中学の時に一年だけ俺とクラスが離れて、クラスでいじめを受けてそれからこんな性格になったわけだけど………
「………でもね、青葉からなら何を言われても怖くないし、青葉さえいれば他の人と話さなくても、それ程苦じゃないんだよ。」
シロは社会復帰させないと駄目だ。
そう思っていた時期もあったけど………もう、そんなこと思わない。
だってそのお陰で、俺は大切な人を自分のものだけに出来るから。
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