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親に捨てられ、物心ついた時にはウォースに2人きりだった。
ここではそういうことが普通にある。
別に親を恨んではいない。
親だってその日の暮らしをしていくので精一杯だったんだろうと思う。
2人が捨てられた場所はヨザ王国の残飯捨て場であり、そのおかげで何とか生きることが出来た。
最後の親の情けだったのかもしれない。
とにかく、何とか生きているというような状態で彷徨っているところをゲイルに拾われた。
他にも俺らと同じような子供は多くいたのに選ばれたのは俺ら2人だった。
「頭領、今日の分だ。」
「おう、今日は多少だが成果があるようだな。どこで手に入れた?」
「細道を通ってるトラックを狙ったんだ。」
「またか。はぁ…お前らは子供だが、手は確かだからな。…それにしても」
グイッ
「ヴッ」
頭領がアルマの顎を強引に掴み顔を近づける。
「アルマッ!」
「おっと、クルトはじっとしてろよ。」
周りの仲間がクルトを押さえ込む。
「何だよ。」
アルマは目の前にある頭領の目をじっと睨みつける。
「そろそろ良い頃合いかな。」
ゲイルが品のない顔で笑う。
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