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「アルマ、こういうことこれまでもあったのか?」
「こういうはっきりとしたのは無かった。お前は?」
「あるわけないっ!」
「そうか、それなら良かった。」
「っ、全然良くない!…アルマはもっと自分を大事にしろ。」
「してるよ。自分のことしか考えてないさ。ここじゃそうしないと生きていけない。」
…アルマは誰が見ても目を引くような綺麗な顔をしてる。
俺だって時々はっとなるような表情をするし、、、。
このままじゃアルマが、、、。
「…アルマ、、、早くここから逃げよう。」
「ああ。今日のことで十分金は貯まったからな。」
「いつにする?」
「ゲイルたちがカルテア王国に出かける時にしよう。」
ゲイルたちは盗んだものを金に変えるために定期的に国に出かける。
その時はここも警備が手薄になるし、抜け出したのがバレたとしても、ゲイルに伝わるまで時間が稼げるだろう。
別にがんじがらめに捕らえられているわけではないが、ここでは1日に1回は成果を報告する義務がある。
例え逃げたとしても周辺にはゲイルの息がかかった盗賊たちが多くいる。
手配されたらあっという間につかまってしまうだろう。
逃げるなら、、、ゲイルの手がかからないほど遠くに、、、
「うっ」
「よう、目が覚めたか?」
「んっ、ここは?」
「ウォースだ。」
「え?」
連れてきたどこかの貴族のお嬢ちゃんは、目を覚まして辺りを見回している。
こいつ思ったより声低いな。
「お前、どこから来た?」
「私は、、、ヨザ王国の、、、いやカトリー家の者だ。お前たちは?」
「俺たちはウォースの盗賊だ。」
「お前はここを通りかかったトラックに乗ってたんだ。俺らでそのトラックを襲撃したらお前が出てきたわけ。で、アルマが連れて帰るって言ったからアジトに連れてきた。」
女がそばの壁に寄りかかっているアルマを見る。
「そうだったのか。」
「人さらいに心当たりは?あいつら金をつかまされてたようだった。」
「…ある。兄上の手下だろう。私がいると当主争いになるから。」
「お前、名前は?」
「リューシだ。」
「へえ、見た目に似合わず男らしい名前だな。」
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