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「リューシ、お前なんか知らないか?お前が来てからなんだ、増えたの。」
「…ヨザ王国で近々内乱が起きるかもな。」
「内乱だって!?」
「ああ。俺が追い出される前、王が危篤だって噂になっていた。王には子供が5人いるから王位継承権の争いが始まるはずだ。」
リューシはヨザ王国の内政に詳しい。
これまでも世間話程度にいろいろ話を聞いてきたが、貴族の坊ちゃんがこうも政治に興味があるとはな。
よっぽど、親に期待されて躾けられてきたのか、、、それとも、、、
しかし、内乱が始まるとなるとウォースにも影響が出てきそうだな。
「ヨザからカルテアに逃げる金持ちが増えつつあるってことか。大っぴらにはヨザを出られない奴等があの道を使ってるんだろう。」
「アルマ、それよりも、、、」
「ああ、ここから逃げ出しやすくなるな。」
「2人はここから出たらどこに行くつもりなんだ?」
「最初はヨザに行こうと思っていたが、これだとカルテアに行った方が良さそうだ。クルトもそれでいいか?」
「ああ。自分からゲイルに近づくようだが、それしかないだろう。むしろ逆にバレなさそうだ。」
ゲイルはカルテアに向かうことになっている。
道は違うが最終地点が同じっていうのは気味が悪い。
ゲイルは食えない奴だ。
それに俺たちを育てた男でもある。
俺たちの考えが読まれないことを祈るしかない。
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