アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
…
-
「アルマ、昨日は悪かった。」
「…何が?」
「お前のことを揶揄ったとかそういうわけじゃないんだ。ただ、ここは俺が暮らしていたところと、その、、捉え方が違ったようだ。」
「、、俺たちとは世界が違うんだろうな。いいよ、もう怒ってない。結局お前には王国の暮らしが合ってるんだろう。明後日にはカルテアに着く。そしたらさっさと準備してヨザの王にでもなるんだな。」
「アルマ、、」
「とりあえず、叔父のところに行くまでは付き合ってくれないか?その髪の色について叔父が知ってるかもしれない。」
「ああ。」
カルテアに着いた。
出発する前にはリューシと上手くやっていけると思ったが、やっぱり世界が違う。
今回のことに限らずそういうことは出てくるはずだ。
結局のところ、俺はウォースの盗賊以外にはなれないのかもしれないな。
カルテアは賑やかな国だ。
様々な人種がいて、この俺ですらワクワクする。
クルトもこの活気に目を奪われている。
流石にリューシの住んでいた王宮には負けるのか、リューシは真顔だ。
3人とも念のためフードを深く被り辺りを見回す。
これだけ人が多ければゲイルやリューシの敵も俺たちを見つけることは難しいだろう。
それにここは移民にも優しく豊かな国だ。
こんな格好をしていても目立つことはない。
「2人ともそんな顔するんだな。同い年くらいかと思っていたが、ここ最近実はそこそこ年下なんじゃないかと思ってきた。」
「俺たちは捨てられたから実年齢はわからないが、ウォースでは子供だと舐められるから、早く大人にならないといけなかったんだ。」
「そうか、、、とりあえず、俺の叔父の屋敷へ向かおう。国の少し外れにある。」
リューシはあれからウォースの話をしても、あまり深くは突っ込んでこないようになった。
違いがあるのは当たり前だが、そのことに触れたくはないと言うように、、、
まるで俺の機嫌をうかがっているようだ。
そんなことされても、逆に調子が狂うんだがな。
ま、あと少しの協力関係なだけと考えれば、どうでも良い。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
24 / 27