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一筋の涙
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ベッドの横の椅子に座って、小早川の顔を覗く
「……ッ」
「大丈夫か?体痛むのか…?」
小早川はボーッと天井を見つめて、ゆっくりと俺に視線をうつした
「あ……れ…………こ…こは……?」
「病院だ」
「な…んで……」
俺はゆっくりと慎重に、今までのことを話した
………そして、もう内海と会えないということを伝えた
またヒステリックを起こすんじゃないかと心配だったが、小早川は落ち着いていた
「………蓮都と……会え……ない……」
「………ああ」
ずっと曇っていて"無"の小早川の目から、一筋の涙が零れ落ちた
「…もう…ッ………こんなことしない…、2度としないッ………から………会いたい……」
「……」
俺は黙って病室から出て行った
後日、小早川は無事退院し普通の生活に戻った
内海はどこかへ引っ越してしまった
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