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賭けをしましょうか…
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小早川の目がカッと開かれ、あの時の…窓から落ちる前の小早川と合わさる
まずい…ッ
また窓から落ちたりしたら…ここは一階じゃない。少しでも間違えたら死んでしまう
俺に緊張感が走ったが、小早川はフッといつも通りに戻り、また静かに喋り出した
「このハンカチの持ち主が先生だって気づいてから……先生のことずっと見てましたよ………そしたら…俺から蓮都を奪ったくせに……宇佐美と仲良くしてるじゃないですか」
「………ッ」
まさかそれで宇佐美を標的にッ?!
「なんでだ…なんで俺じゃなくて宇佐美を…ッ!!!」
俺は小早川の胸ぐらを掴んで怒鳴りつけた
…が、小早川は表情をピクリとも動かさないで冷酷に、俺に言い放った
「………今から賭けをしましょうよ」
「なに…?」
思わず小早川の胸ぐらを掴んでいた手が緩み、胸ぐらから手が離れた
「…先生が自主的に辞職すれば宇佐美は解放します……辞職しなければ宇佐美は俺のおもちゃだ……さあ、どっちか選んでください」
「……どっちにせよ辞めなきゃいけねえってことかよ…ッ」
「そうですか?先生が辞職したくなければ辞職しなくていいんですよ?まあ、そしたら宇佐美は俺のおもちゃですけどね」
「ふざけんなよ…ッ!」
「はははっ、そんなに怖い顔しないでくださいよ。……まあ、先生が俺のことを殴ったって俺の父に言えば、即刻辞職でしょうね」
「ッ?!………くそっ」
小早川の父親は、確か教育委員会のトップ…
教師が生徒を殴ったなんて知ったら、教師人生が終わっちまう…ましてや殴った生徒が息子だから、確実にアウトだ
「さあ、選んでくださいよ…先生」
「…ッ」
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